2006年11月30日(木)
        ジジの音楽武者修行
     
      スクールーオーケストラと そのヴァリエーション
               
NO73号のつづき
                      それからどした @・・・?

                                              
NO 78
待望の湯布院です。一度は是非行って見たいと思っていたところ。イメージ的には深い霧に覆われ、湯煙が・・・・・。別府から大分自動車道を走り福万山トンネルを抜けると湯布院IC。大分川を渡り、左に曲がると川沿の道(散歩コース)。金鱗湖や湖から流れ出る川の水はすき透っている。水面には色鮮やかな紅葉がきれいに映ってる。周囲の素晴らしいロケーションに感嘆の声・・・。時間が止まってしまった瞬間であった。
機会があれば、新緑の頃、田舎の自然の魅力をノンビリと満喫してみたいと思った。昨年のNHK朝ドラ”ハルカ”を思い出しながら・・・・。

世界最大級のカルデラを誇る阿蘇山。好天に恵まれ、大観峰(内牧温泉北東方にある北外輪山)からの阿蘇五岳の眺めは最高。外輪山の雄大さと、自然の力の凄さにビックリ・・・。車窓には広大な草原でのんびりと草を食べているお馬さんもいました。

色づいた木々の葉の間から眺める優美な熊本城。そこでまた、パチリ・・・。1600年代に加藤清正が当時の最先端の技術と労力を投じて築城したもの。今年は、波乱と栄華に満ちた「熊本城築城400年祭」の年。
熊本と言えば、"からしレンコン”と”馬刺”。これが食べられなかったのがチョット心残り・・・。

                    心細いスタート準備@
ウイーン派遣団を解団し、半年位後の話し。某市からの記念事業に招待演奏の依頼。あの手この手であちこちにお願いし、どうにか2管編成でその任は終わったが・・・。
某市にしてみればウィーンまで演奏に行くほどのオーケストラ。当然、何らかの形で地元で活動しているものと思われたのであろう。そう思われるのも無理は無いところ。こちらとしても”すでに解団した・・・”とは言いにくい話しであったことは事実。

何せ、1973年の若潮国体では、楽器更新のための費用として、また、ウィーン派遣についても,全市あげて各町内会毎に多額のご寄附をいただいた経緯等があった。そのほかにも、地域の方々からは廃品回収を含め、物心両面にわたり全市的に応援をいただいていたところ・・・・・・・・。ましてや、保護者の方々の後押しがいかに大きかったか。これらが、総合力となって数々の成果を収め、ウィーンでも成功裡に修了したのである。

これからは、ジジの反省である。
それは、日常の教育活動において大きな目的を達成することにのみ力を注ぎ過ぎたことである。そして、彼らが帰国後も何らかの形で演奏活動を続けていけるような環境づくりをしていなかったことである。彼らの今後のことについて考えなかったわけではないが、ただただ、目先のプログラムに挑戦することが必死で、先々のことを考える余裕が余りなかったことは正直なところ

以上のような複雑な思いの中での、某市の演奏依頼。そこで折角集まって演奏できた機会を生かして、オーケストラ活動を呼びかけたのである。結果、103名中 コンサートマスターを含め10数名が集まった。 これで合奏はチョッと厳しい。不足を少しでも補うために勤務校吹奏楽部員を充てた。オーボエ ファゴットの楽器は外部から借用。トランペットを吹いていた部員を過去のジジ的インスピレーションを働かせてファゴットに・・・・といった具合で練習させた(その彼は現在でも医者をしながらファゴットで演奏活動をしている・・・・)。トランペットとトロンボーンは双子の姉弟も参加してくれた。それにしてもとても心細い編成・・・・。

いよいよ初練習に向けての準備。その1
まず、練習場の確保。当時は”開かれた学校”が馴染まない時代。勤務校でしかも夜、あるいは土・日曜日に練習の為の借用は厳しい時代。それでは、どこ・・・!!。ピーンときたのが公民館。早速、交渉。どの館も大変協力的であった。でも利用者が多いこと。音を出すことで他のサークルに迷惑をかけることもあり、なかなかOKがでない。やっとOKが出たのが、大久保公民館。”ただし、余り大きな音は・・・・・・・”。ともかく練習場の確保はどうにかできた。但し週一回。それも空いている場合のみ。借用できる日はその都度一週間前、公民館に行って手続きをするといった具合。確保ができないときは他の公民館を単発的にお願いして回ることになる。途中から割り込んだ状態であるので場合によってはキャンセルされる時もあった。楽器屋さんの倉庫を含め他の施設にお願いしたこともあったが・・・。

ともかく心細く、戸惑いながらスタートの準備を進めていくしかなかったのである。

     
       
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鮮やかな彩りの
      金鱗湖と川沿い

色づいた葉の間から
         眺める熊本城