わが母校習志野第一中学校管弦楽部がこども音楽コンクール合奏の部門で全国優勝の快挙を成し遂げた。当事者は当然のことながら、ジジも大変喜んでいる一人。特に今回の優勝には特別な思いがあるからである・・・・。
それは、昨年暮れの12月11日に開催された全国学校合奏コンクール全国大会では優秀賞であった。昨年度は全国第一位。当然のことながら、今年も・・・・と必死に頑張ってきたはず。それが、毎年好敵手の一つでもある郡山ニ中に負けたのである。悔しさというか残念の極みであろう・・。特に3年生部員の思いは計り知れないものがあったと思う。正に”苦悩”の一言に尽きることだろう。それが、今回、こども音楽コクールで見事全国優勝したのである。これこそ”歓喜”。悔しい気持を味わった後だからこそ、今回の喜びは相当なものがあったであろう・・・。本当によかった。
ジジも悔しさ、無念さ、苦悩の思いをたくさんした。一方、喜びあったことも数え切れないくらいほどあった。悔し涙 嬉し涙・・・・・・たくさんのドラマがあった。それは今も昔も同じだろう。
コンクールではともかく”優勝”の二文字。初めて全国優勝してからは特にこの気持が強くなってきた。当然のことながら周囲の期待も大きい。先輩もそう・・・。プレッシャーは強まる一方。それらを感じながら黙々と練習に励む。ただ2文字のために(チョットオーバーかな・・・)
全国学校合奏コンクールでは、当時は3年連続で優勝すると優勝旗が永久に学校保管ができた。いよいよ3年目の年。
全国大会当日の夕方。結果報告の電話を待つ。部員達もジジからの連絡を待っている。部員も友達の家に集まって連絡を待っている者もいた。保護者とて同じ気持。リリーン・・・・。故石黒一郎先生(千葉大学名誉教授)から・・・”優勝旗は羽田中(豊橋市)に・・・・”という連絡を頂いた。ガーン・・・・・。言葉が出ない。しばし呆然・・・・。結局、部員には知らせなかった・・・。連絡が無いことで察しはつく。翌朝の彼等の顔を見るのがとても辛い。音楽準備室で泣いている3年生の姿は痛々しく今でも鮮明に覚えている。”どうしても一位を取りたい!!。” ”先輩に申し訳ない・・・” "自分達の代で取れないのは・・・・”といった様々な心模様が交錯しているのが見て取れる。この雰囲気は結構長く引きずっていくことになる。確かに、ジジ自身も一位と二位では随分違いが有ることを身をもって体験している。だからこそ、当時のジジとしては一位を目標にし、”何がなんでも優勝するぞ!!”。2位はその他の賞と同じだ・・・!!”だと自分自身に言いきかせて月月火水木金金の無手勝流の練習に明け暮れたことを思い出す。
ジジの時代と違って今の時代は価値観等も多様化している。何かと部活動のやりにくい時代。それ故、今回の受賞の喜びは格別なのもがあったに違いない。
先日、久々に音楽室に行った。いつものように明るい声で迎えてくれた。同行した方々も”礼儀正しいですね・・・”と関心していた。内心「楽と礼」の部訓が引き継がれていることにうれしく思った。
練習がはじまった。しばらくしたら・・・・リリン リリンと校内電話が鳴る。寺嶋先生が”オーイ 静かにして”。どうも、外線かららしい。寺嶋先生の声が次第に高まっていくのが分かる。”是非 やらせてください ありがとうございます・・・”。
今回優勝した部門の中から、4団体だけオペラシティーホール(東京新宿初台?)で披露演奏の機会が与えられるとか。
その一校に習志野第一中学校が選ばれたの連絡であった。歓声があがった。中には選ばれたことの意味がよく理解できていなくて”何事・・・”といった部員もいたが・・・。部員の喜びもそうであったが、一番喜んでいたのは、寺嶋先生であったように写った。披露演奏日は3月3日。
でも、”3年生が受験中だな・・・・・”と部員への労わりの心使いと不安さが一瞬感じられたのが印象的だった。でも、寺嶋先生は最後に”披露演奏に恥ずかしくない演奏をしよう・・・・。3年生も楽器をもって家でも練習しとけ・・・、昼休みでもチョットでいいから触っておけ・・・”と。
ジジも”頑張れ  苦悩をつきぬけ歓喜にいたれ”だ。といって音楽室を後にした。外は暗い。なんと清々しい気持であろうか・・・・。
近々、この素晴らしい仲間を紹介します。 いつも自己中のジジでした。

                 
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  2007年2月12日(月)
        ジジの音楽武者修行
     
      スクールーオーケストラと そのヴァリエーション
               こども音楽コンクール合奏の部門全国優勝
                      苦悩と歓喜の物語
                 千葉県習志野市立第一中学校管弦楽部             

                                              
NO 84

房総の春の日差しを満喫してきました。