2008年2月29日(金)
        ジジの音楽武者修行
     
      スクールーオーケストラと そのヴァリエーション
                 
    
           〜 年間指導計画って何〜に・・・・!!
                      音楽科の目標をもう一度         
                                              
NO 121

今日はホカホカ陽気。まだ風はチョット寒いですが日向ボッコでは春近しといった感じです。それを敏感に感じているのは草花達です。ジジ家の肥後椿も随分膨らんできました。梅の木にカップルのメジロがいました。房総では菜の花が満開でした。今度、つくしを探しに出かけます・・。


ところで、今回出された新学習指導要領(案)の背景を考えると、”だいじょうぶかな・・・・”といった率直な気持ち。それは、当時、行政に携わり、、「現状と課題」について熱い議論をしていた頃の自分と時折拝見する授業からそう思うのである・・・。
また、時折現役の指導主事からも同じような話しを今尚聞く現実を考えると壁の厚さを痛感する。

今回、特に中学校の音楽科の授業について体験を含め、そして、時折見受ける現場の実践から感想を述べたい。(時代錯誤もイイカゲンニセイ!!と怒られるかも・・・)

以前は全学年週2時間。それが、35〜70の波線になった。しかし、すでにこの波線の時点で審議の過程では0〜35でもよいのではないかという議論もあったほど。つまり、音楽は教科として無くてもよいのでは・・・とのこと(当時の文部省担当官の話し)。この話しにはビックリした。結局、35〜70時間に収まり、学習指導要領は35時間を基本とした内容で示された。

極端な例だと思うが・・・。
・授業研究に招かれた。鑑賞の授業で「運命」を1楽章から4楽章までタップリ扱ったし指導計画での授業展開。「年間指導計画」を見せてほしいお願いし、出てきた内容は70時間扱いのもので見直しはされていな。つまり、その先生は、年間指導計画への意識が極めて薄かったのである。

・合唱コンクークルの肥大化。ジジも中学校育ちだから経験的に理解できないこともないが・・・)。実際、”中学校は生徒指導上課題も多いし、学級づくりのためにも有効だから・・・・とか。合唱コンクールの比重が大きくなるのは仕方がないんですよ・・・。選曲についても超大曲が多い。”生徒がうたいたいので・・・・”といった言葉が多く聞かれることも多い。現実に今年度ジジが審査員と称して招かれた学校にいくかこの種の学校があった。

そこで、
今回の中学校学習指導要領案によると標準授業時数では、音楽科は現状維持だが、選択教科等が削除・総合的な学習の時間が縮減。

”・・・ア〜ア・・・これでは合唱コンクールが・・・・維持できない・・。との声も聞く。

言うまでもないが・・・。一曲大曲の選曲や過熱気味の合唱コンクールを否定するつもりは無い。
しかしながら、次の点は音楽科教諭はもちろん、学級担任もしっかりした認識をもって取り組んでほしいと願っている。
つまり、音楽科はもちろん、選択教科等・総合的な学習の時間・道徳・特別活動にはそれぞれの目標(ねらい)があること。よって、今、練習している時間は教科領域のどの時間で展開しているかをしっかり認識し意図的・計画的に実施してほしいものだと強く願う。

そうでないと、次回の改定では、音楽科が教科として時数の確保がどうなるか先行き不透明な感じすらする。
そこで、僭越ながら、中教審教育課程部会第44回「10月16日」の議事録の内容から音楽科の課題について再度熟読し新年度の年間指導計画の改善がなされればと願っている次第である。
意のあるところをどうぞ・・・・つい熱が入り過ぎてスミマセン・・。

                   第 5 節  音  楽
第1 目標
 表現及び鑑賞の幅広い活動を通して、音楽を愛好する心情を育てるとともに、音楽に対する感性を豊かにし、音楽活動の基礎的な能力を伸ばし、
音楽文化についての理解を深め豊かな情操を養う
 
☆音楽科の現状と課題はこちら

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