第78回(平成18年度)NHK全国学校音楽コンクール
            
             古 橋 富 士 雄 先生による
                      課題曲講習会(小・中学校)から

                     〜モデル校を通して〜
                                             
主催 日本教育音楽協会
○古橋先生のレッスンから
  ☆ 腹式呼吸・発声・姿勢のこと
      ・肩を上げないで、肩の力からを抜き、お腹に息がはいっているかな・・
      ・口を開け、顎を引く。顎が上がると喉が狭くなります。
      ・顔を手で押さえて(顔が上がらないため)  mi (ド)   ma (ミ)  a (ソ)  移調していく
      ・空気はどこに入ってますか・・・・。 お腹 ・ 胸 ・ 背中 ・お腹の周り   やってみよう・・・・。
      ・古橋流的表現で言うならば
           ヘ ソ モ と モ ヘ ソを鍛える。つまり  
           ヘソモとは おへそと腿(横隔膜)の部分   モヘソはその反対側のこと
         *へソモとモヘソがくっつく位に息を吐き、次はヘソモとモヘソを急激に引き離し,すかさず息を入れる。
                                            (・・・
この言い方でよかったでしょうか古橋先生・・
      ・吸った息を一息でスー。または スースースーからスースースースー・・・。(息のスピードがポイント)
                                                     最後のスーはすべて吐き出す
      ・右手に1円玉置いて,いっきに吹き飛ばす。 一円玉を10円玉・・・と腹式でもっていっきに吹き飛ばす。
      ・吸った息をささえながら、ゆっくり吐く。30秒を目標に吐いていく。ただし、胸に息が移動しないように
                                                    (・・・なかなか難しいけれど・・・)
      ・小指を歯で軽く噛み、 ハ  ハ  ハ  ハ
      ・きき足を少し下げる(前後左右に支えられる姿勢がよい。) 開きすぎは安定感が悪い
      ・立っているとき姿勢の時、チョット身体に触れてフラフラするようではダメ。
      ・課題曲は転調が多いので、この調性をどのように感じさせるか・・・・その都度
音楽づくりのポイントとは
  
・小節線の左から右は、クレッシェンド        ・語尾はいつも弱く
  
・短い音と長い音の時、長い音はクレッシェンド  ・色に変化をもった曲づくり
   ・上向進行はクレッシェンド  下向進行はデクレッシェンド
   ・同じ長さの音譜が3つ続いたときは、テンポを揺らす(同じ長さと思わないで・・・)  
 期 日  平成18年5月27日(土) 小学校の部   28日(日) 中学校の部
  会 場  音楽の友ホール  〒162-8716 東京都新宿区神楽坂6−30  пF03−3235−2115
 講 師  
      合唱指揮    古 橋 富 士 雄 先生
      ピアノ指導    野 間 春 美 先生 (小学校の部)    山 内 知 子 先生(中学校の部)
 モデル校
           小学校  東京都大田区立久原小学校     校長 清水一豊     真鍋なな子教諭
                     〒146-0085  東京都大田区久が原4−12−10 рO3−3753−9411
        
           中学校  千葉県市川市立南行徳中学校   校長 菅澤龍之介    田中安茂教諭  
                     〒272-0138   千葉県市川市南行徳2−2−2  п@047−397−5910
    小学校の部
                                      課題曲             
                       二部合唱  
ま い に ち 「お は つ」
                             作詩:工藤直子  作曲家:木下牧子
「こいぬ 散歩ちゅう こねこ 昼寝ちゅう パン屋さん
   いい  におい わたぐも ぷかぷかり・・・」とっても幸せな気分になります。楽しんで歌ってほしい。
     
     かわいらしく しかも 上声・下声どちらも主役!
・小学生らしい曲を歌えるのはほんの一時期なのだから
・声部の掛け合いなどが合唱の面白さなので、下声にももっと楽しんで歌
 ってほしい。
・言葉はあくまで意味のある「まとまり」でとらえて、音楽の流れの上にや
 わらかく乗せてください。
・全体の大きなフレーズの流れも感じて、のびやかな雰囲気を表現しよう                          
               教育音楽小学版 5月号から

         久原小学校

       南行徳中学校

    中学校の部
                                  課題曲             
                         混声・女声三部合唱  
 
                    作詩・作曲:森山直太郎/御徒町 凧   編曲:信長貴冨

「やりたい!」
僕は子どもの頃、歌のテストや合唱があってもほとんど歌っていませんでした。だから、みんなで心を通わせて歌ったことがないことに、後悔していました。中学生という輝きの中にいる世代の人たちに歌ってもらいたい、そしてこの曲を聴いたら中学生時代を思い出すような、そんな作品ができたらな、という直感で共作の御徒町凧君と共に引き受けました。
                                  森山直太郎

はかなく消えていく虹のように、美しく繊細でどこか切ない・・・・・。これがこの曲を受け取ったときの私の第一印象です。
                                  信長貴冨
               教育音楽小学版 5月号から

ジジのメッセージ
"今年も、昨夜の最終便で今年も山口から来ました” ”夜行深夜バスで・・・”。今年も全国各地から大勢の参加がありました。モデル校の2校とも音楽に向かう心構えから技能面にいたるまできめ細かな指導がなされている大変立派な合唱団でした。ご協力いただいたモデル校の児童・生徒のみなさんをはじめ指導されている先生方に心より感謝を申し上げます。
講座は古橋富士雄先生の合唱指導を午前中・午後は野間春美先生(小学校)、山内知子先生(中学校)のピアノ指導と古橋先生による指揮の仕方や質問に答えるという方法で進められました。いずれの内容も先生方の熱心さにはいつも感銘を受けているところです。
この講座で学ばれたことを、コンクールはもちろんのこと、授業にも積極的に生かしていただければと思っています。
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