第14期・前期「音楽科特別講座」報告その2

平成18年8月22日(火)〜23日(水)
会場 東邦音楽大学

主催 音楽教育推進協議会
 ◆全体講座 Bグループ               学校行事を楽しくする法
                            〜作曲家 中山真理の世界 U〜
                                   作曲家・学芸大学附属小学校教諭 中山 真理
                          音楽劇「魔界とぼくらの愛戦争」
 原作者 不詳/中山真理 作詩・作曲
 <キヤスト>
  ナレーター  魔王  魔物1  魔物2  魔物3  ニュースキヤスター1  ニュースキヤスター2  姉  弟 
  通行人1  通行人2  通行人3  よっぱらい1  よっぱらい2  子ども1  子ども2  子ども3  子ども4  
 <全一幕  全六場>
  第一場  魔界 魔王と魔物の登場   第二場  人間界 子どもたちのぜいたくぶり  第三場  魔界 魔王と
  魔物のたくらみ  第四場  人間界 情報に惑わされる大人たち  第五場  人間界 子どもたちの心の変化 
  第六場  魔界 子どもたちと魔界の対決
 ◆ワークショップ G    授業の中でどう使う!  楽しい管楽器導入法
                                         仙台市立向陽台小学校 教諭  山根  斉
 第3学年  音楽科学習指導案
  1、題材名    「いろいろな音のちがいを感じ取ろう」
             〜息が生み出す新しい音の世界〜
  2、題材の目標
    ○音色や響きの違いを感じ取って、想像豊かに聴いたり、これを生かして表現したりすることができるようにする。
    ○イメージに合った音を探して、表現の仕方を工夫することができるようにする。

                                                        指導案の詳細はこちら
 ◆ワークショップ H    心で表現! 身体で表現!  リトミック入門編
                        〜目覚めよ !Heart & Body〜
                                        聖徳大学音楽研修センター 講師  杉山 智恵子
                       〜 リトミックでリズムに命を吹き込んでみましょう 〜
 ○はじめに
  私は打楽器奏者です。
  そんな私が何故リトミック?
  ふとしたきっかけで出会った本物のリトミックは正に「身体が楽器」でありそれは打楽器演奏にも直結するもので、
  ”目から鱗”の体験でした。ダルクロールの「身体が楽器」とは今流行のBody Percussionではなく,音楽を受け
  とめる道具がからだ全  身にあることを意味します。
 @リトミックって?
  ゲーム的に楽しく展開していく中で常に集中力、記憶力、想像力、協調性、思考力、創造力、反射性などを養う。リト
  ミックは心身のバランスのとれた人間を育てる”音楽による人間教育”であるともいえます。今後は音楽以外のセラピ
  ー 、リハビリテイション、舞踊、演劇、体操等から大いに期待されることが考えられます。
 A体験することが全ての基本
  音楽を心で聴き、感じ、表現するために聴く、歌う、演奏する。楽譜を読む、書くといった音楽教育で学ぶ全てのこと
  を「身体を動かす」実技で体験。
  1、リズム  2、ソルフェージュ  3、即興
 B今回はリズムから補足リズム、ソルフェージュから音程を取り上げて体験していただきます。
  ・小学校の授業に!中学校吹奏楽の生徒に!  ・いかに難しいことを楽しく簡単に導くか!
  ・メロディーが歌えるように演奏するには・・・・   ・合奏でのハーモニ−作りに・・・・・・・・
 ◆ワークショップ l      指揮の工夫@  教科書教材編
                                         音楽教育推進協議会 講師  笹森 敏明
○楽しい指揮法
 ・子供たちは楽しく歌っていますか?  ・先生は楽しく指導していますか?
先生が怖い顔をしてしまっては せっかくの楽しい歌も
       でも・・・・
  楽しい指揮をしましょう  楽しく指揮をしましょう
     生徒は先生の鏡
先生は楽しく指揮をすれば ほら 子ども達も
チョット気持ちを切り替えると だれでもすてきな名指揮者
      1、指揮をするとき 先生はどこを見ていますか?  ⇒ こども達はどこを見ていますか?
       2、いい息をすると ほら いい声がでてきますよ   ⇒ 先生は どんないい息をしていいますか?
3、なんで腕を使って指揮をするのだろう  思ったように動かないのに
   右手と左手 どうしたらいいの? ああ混乱・・・・・・・・・
  ほら すてきな歌声が学校中に響きます   ⇒ そうなんです
       指揮することって とんでもなく楽しいことだったのです。
 ワークショップ J     指揮の工夫A   楽曲指揮術編
                                                   指揮者  田久保 裕一
 ○課題
   1、ゆかいに歩けば  2、ふるさと  3、SmileAgain(同声二部)  4、この地球のどこかで(混声三部)
   5、旅立ちの日に(同声二部、ハ長調)
 ○手を動かす前に
   ・指揮者ってなあに?  ・指揮者の役割は?  ・良い指揮者、悪い指揮者  
   ・指揮はかたちじゃないよ、きもちだよ 
   ・指揮はかたちじゃないよ、方向だよ 
   ・指揮台に上がったときの心得、3ヶ条
         指揮者は音を(     )る  (    )かす  (    )く
   ・指揮者の勉強、下調べについて  ・指揮棒について(選び方と持ち方)  ・かっこいい指揮の仕方って??
 ○さあ手を動かそう!
   1、予備運動とブレスに注意
   2、指揮の技について
       大技  基本の三技(間接運動)、 たたき、 しゃくい、 平均運動、
       小技  はね上げ、  引っかけ、  先入、  数取り、  ワルツ打法、 など
   3、立体的に空間を使って指揮してみよう
   4、左手の使い方いろいろ
   5、癖のなおし方を伝授?!
 ◆ワークショップ K    シベリウス@(楽譜作成ソフト)  はじめの一歩
                                         音楽教育推進協議会 講師  妹尾雅利
  1、シベリウスの特徴  2、まずは一緒に入力挑戦  3、便利なショートカット  4、簡単なアレンジ機能 
  5、その他の機能
 ◆ワークショップ L     シベリウスA楽譜作成ソフトで編曲法
                                                   作・編曲家  高山 直也
   ■基礎編           〜音の出る教材づくり〜
      ・教科書教材の編曲入門 
      ・誰にでもできる二重奏(同声2部9のつくり方
   ■応用編     〜知っている役に立つ編曲入門〜
      ・知っている楽曲の「構成」や「内容」についての理解
      ・楽器の性能(音色・音域)への理解 
      ・楽器の組み合わせによる響きの変化や音量のバランスへの意識
      ・実際に演奏されうる見通しを考えた編曲
                ・・・・・・合奏指導にもあてはまります・・・・・・
 はじめに
                   〜大勢のご参加をいただきありがとうございました〜                              この4月1日付けをもって主催者の名称が変わりました。新しい名称は「音楽教育推進協議会」です。前”21世紀の会”同様よろしく お願いします。本会は今までの実績を踏襲しつつ、今後もより一層現場の先生方のニーズに少しでもお手伝いできればと考え講座等の事業を推進していきます。
今回も全体講座はAグル−プ冨澤 裕 先生、Bグループ中山真理先生。ワークショップも12講座開設し、よりきめ細かな講座内容に努めたところです。その概要を2回に分けて報告します。
 
☆報告その1
  ○全体講座      Aグループ   〜合唱が好きだ!〜               合唱指揮者
  冨澤  裕
  
○ワークショップ   A 〜 F     6 講座
 ☆報告その2
  ○全体講座     Bグループ 〜 中山真理の世界U〜 作曲家・学芸大学附属小学校教諭 中山真理
  ○ワークショップ   G 〜 L
     6 講座

☆報告その1 こちら

大勢のご参加ありがとうございました。
早速、子ども達の前で実践されていることと思います。思いや願いと現実はなかなかうまくいかないことも有ります。でも、大事なのは”まず先生方が学び続けること・・・。”この気持を持ち続け、学び続けることが創造的な授業づくりのポイントの一つだと思います。
音楽教育推進協議会”おんすいきょう”としても、先生方の熱意に少しでもお手伝いできればと考えています。本会は講座のみならず、その他の支援事業を積極的に行なっています。詳細は”おんすいきょう”のホームページをご覧ください。
只今、アンケート等を元に 第14期・後期講座「平成19年1月20日(土)・東邦音楽大学」の内容を検討しています。近々、このホームページでもアップします。また、お会いできることを楽しみしています。

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