平成20年度・前期「音楽科特別講座」から 
                       
        <名古屋会場>
      
       ● 特別講演「新しい学習指導要領について」 〜これからの音楽教育に求められるもの〜 
                     
文部科学省教科調査官 高須 一先生
       ● 実践講座「子どもたちのイメージを広げる」音楽物語」   〜中山真理の世界 U 〜
                    東京都足立区立中島根小学校主幹、作曲家 中山真理先生
       ● 実技選択講座  7 講座
                             平成20年8月7日(木)〜8日(金)
                              会場 名古屋芸術大学 2号館
                              主催 音楽教育推進協議会
                       後 援
                           文部科学省
   長野県教育委員会  富山県教育委員会  石川県教育委員会  福井県教育委員会 
   静岡県教育委員会  愛知県教育委員会  岐阜県教育委員会  三重県教育委員会
                  名古屋市教育委員会  浜松市教育委員会
                             協 力
                          名古屋芸術大学
                             協  賛
                           ヤマハ株式会社
 はじめに
 平成20年度より、「東海北陸21世紀の会」の先生方とご一緒に、新たに「音楽教育推進協議会」として再スタート
 しました「平成20年度・前期音楽科特別講座」が、名古屋会場・東京会場で開催されました。特に、名古屋会場に
 おいては、名古屋芸術大学の全面的なご支援ご協力をいただき、心より感謝申し上げます。また、大勢の先生方に
 ご参加をいただきありがとうございました。
 今後もより一層現場の先生方のニーズを直視し、少しでもお手伝いできればと考えよりきめ細かな講座にしていきた
 いと考えております。

                        予告 「平成20年度・後期音楽科特別講座」  
                   東 京会場   平成21年1月18日(日) 会場:東邦音楽大学
                   名古屋会場  平成21年2月21日(土) 会場:名古屋音楽大学
 ◆特別講演        「 新しい学習指導要領について 」
                   〜これからの音楽教育に求められるもの〜      
                      文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官
                  国立教育政策研究所教育課程課研究センター研究開発部教育課程課調査官
                                 高須  一先生
 ◆実技選択講座 A                    
                        教科書教材料理法<低学年>
                  〜 鍵盤ハーモニカの導入指導を含めて 〜
                                             加藤 幸平 音楽教育推進協議会 理事
 ◆実技選択講座 B                    
                        教科書教材料理法<中学年>
                  〜 ソプラノリコーダーの導入指導を含めて 〜
                                              山田 洋一 音楽教育推進協議会 理事
 ◆実技選択講座 C                   
                        教科書教材料理法<高学年・中学校>
                        〜いろいろな楽器を組み合わせて〜
                                              竹岡 智昭  音楽教育推進協議会 理事
 ◆実技選択講座 D
                           リコーダーアンサンブル
                       〜 魅力あるアンサンブルを楽しもう 〜
                  
                                        長 岡  むつみ   三重県鈴鹿市立神戸小学校
                                        佐治亜矢子(伴奏) 神奈川県大磯町立国府小学校
 ◆実技選択講座 E                   
                               指    揮   法
                      〜 教材曲をかっこよく指揮するイロハ 〜
                                                 笹森 敏明   指揮、作、編曲家
 ◆実技選択講座 F                   
                        コンピュータミュージック @
                  〜 ハロー!ミュージックの活用法 〜
                                             佐々木英子 音楽教育推進協議会 講師
 ◆実技選択講座 G                    
                        コンピュータミュージック @
                      〜 シベリウスで楽譜をつくろう 〜
                                             妹尾 雅利 音楽教育推進協議会 理事
 ◆実践講座        「子どもたちのイメージを広げる音楽物語」 
                        〜 中山真理の世界 U〜      
                                        
                              
          中山 真理 東京都足立区立中島根小学校主幹、作曲家
1、「音楽物語」とは?
 基本的に、全員が全ての歌を歌うものです。ミュージカルや音楽劇のように、キャストが決まっていて、その役柄の歌だけを歌うものではありません。
音楽物語では、子どもたちが全ての役割を演じ分け、それぞれの気持ちになって、歌い分ける活動が重視されます。また、あくまでも、歌う活動がメインであり、台詞や動作はストーリーの進行を補ったり、ストーリーのイメージをふくらませたりするために、補助的に加わるものととれます。
2、「イメージを広げるとは?
歌詞を理解して、歌詞に合う歌い方を工夫する活動は、とても大切です。
特に、「楽しい」 「悲しい」 「腹立たしい」などの感情を楽曲から組み取り、歌声に生かしていくことは、歌唱表現のために重要であるばかりか、自他の感情理解、という視点に立てば、豊かな感性、人間性を育むことにもつながるものと考えます。
単一楽曲でも、このような活動は可能ではありま
すが、ストーリ−性をもち、人物が登場する音楽物語は、特に、語彙や言語理解力の発達途上である小学生にとっては有効だと考えます。
今日の教育課題でもある、読譜力、表現力の育成ということも視野に入れての提案です。
◇楽しくなければ音楽じゃない!
 ・おもしろい音楽と楽しい音楽は同じかな?
 ・低学年において学ぶべき内容について(学習指導要領)
 ・楽しい音楽授業の工夫
◇身近な楽器との出会い
 ・弾く楽器? それとも吹く楽器?
 ・ドレミのシールどうするの?
 ・身近な楽器で音楽遊び
◇感じ取ると聴き取る活動
 ・感受の活動? 鑑賞の活動(評価規準)
 ・鑑賞活動の工夫を実践
◇音楽づくりを実践しよう
 ・作曲だけが創作じゃない!
 ・音楽づくり授業の工夫
◇楽しいだけでも音楽じゃない!
 ・やっぱり基礎基本が大切!
 ・「遊ぶ」から「学ぶ」へ
鍵盤ハーモニカ 基礎研修ノート
○1年生の目標
 ・高い音、低い音
 ・鍵盤の並び方(鍵盤のひみつ)
 ・正しい組み立て方(じゅんびのかたち)
 ・片付けかた  ・姿勢と持ち方  ・「ド」の音さがし
 ・黒鍵で擬音遊び(ものまね遊び)
 ・息のつよさ(イメージをもって)
 ・タンギング
 ・「ど・れ・み・ふぁ・そ」
  曲に合わせて・オスティナート奏・部分奏・簡単なふし
  5指5音
○2年生の目標
 ・「ド」から1オクターブ
 ・ゆびまたぎ・ゆびくぐり
○中学年からの活用
 ・視覚的に音程・和音感を把握しやすい
 ・他の鍵盤楽器を活用したアンサンブルにも適応できる
 ・タンギングの指導によるリコーダーへの移行が容易
 ・集合音が美しいので他の楽器とのサンサンブルに適して   いる
 ・表現力が豊なので旋律楽器の主役として活躍できる
○高度な奏法
 ・ビブラート
 ・ダブルタンギング


 
◇ドレミで歌おう
◇息をあわせて
◇リコーダーに親しもう @ 
 ・リコ−ダーの遊び方  
 ・3年生で指導すること
   息で一筆書き  タンギングのひみつ  
   ピチカートであそぼう  低い音にちょうせん
◇ふしのとくちょうをかんじとろう
 ・フレーズの表現をくふうしよう
◇いろいろな音のかざりを楽しもう
◇音のかざりを感じながら合そうしよう
◇リコーダーに親しもう A
 ・4年生で指導すること
   スタッカートの奏法  色々なタンギング
   サミングのポイント
◇グループで音楽をくふうしよう
 ・くふうのポイント
  役わりをぶんたんしよう  楽器(音色)をえらぼう
  リズムをくふうしよう  はやさはいいかな
  つよさをくふうしよう  前奏をつけよう
  間奏をくふうしよう  終わりかたをくふうしよう

 みんなの演奏を聴き合おう
◇身近な楽器を加えてみよう!
 ・曲想に合う楽器(音色)をさがしてみよう
   グループ毎に
 ・金管・木管楽器を加えてときの注意
 ・打楽器は色々な工夫が出来るよ
◇曲を豪華に味付けしてみよう!
 ・和音について
 ・簡単にメロディーをつくってみよう
 ・伴奏を工夫してみよう
 ・仕上げは表現の工夫!
◇腹式呼吸
◇出会う曲で磨かれるもの
◇ハーモニー
◇子どもの可能性
◇楽譜通りにふけた。そのあと・・・
◇アーティキュレーション
◇生きた音
◇表現しようとする。表現せずにはいられない。
先生は 楽しく指導していますか ?
子供達は 楽しくうたっていますか ?

先生が怖い顔をしてしまっては 折角のステキな曲も・・・

生徒は先生の鏡(先生は生徒の鏡・・・・?)
先生が楽しく指揮をしなければ ほら 子供達も・・・
ちょっと気持ちを切り替えると
             だれでもすてきな 名指揮者

さあ はじめましょう
1、指揮をするとき 先生はどこをみてますか?
  子供達は どこを見てますか ?
2、いい呼吸をすると 声がでてきますよ
  先生は どんないい呼吸をしていますか ?
3、あっちのパートとこっちのパート 右手と左手
                     どう使ったら・・・・・
  慌てないあわせてない 力を抜いて歌ってみたら
                       はら・・・・・・
   そうなんです
   指揮をすることって 子供達と一緒に
   楽しく音楽をすることなのです
〜 ハローミュジックの活用法 〜
コンピューターで楽譜を作成するソフトです。
音楽が苦手な私でも大丈夫
コンピュターが苦手な私でも大丈夫
楽しく簡単にきれいな楽譜をつくってみましょう
そして
すてきな音色をくっつけて
すてきな伴奏をくっつけて自分だけのオリジナルデーターのできあがりです。
◇楽譜を入力しよう
・五線紙にオンプや記号を貼り付け(マウスだけで簡単!)
・ボタン一つで清書(アッという間に楽譜でできる1)
・入力したその場で楽譜を再生
           (音を聴いて確認できる)
◇オリジナル伴奏データーをつくろう
「テンポ設定 音色選択(128種類) コード貼り付け リズム選択」
・楽譜のデーターと音のデーターの両方で保存
(MIDIデーターで保存することでオルガンでの自動伴奏が可能)
◇そのたの機能
・スコアからパート譜を簡単に作成できる。
・簡単に移調できる。
・歌詞が入力できる。
・MIDIキーボードでの音符入力ができる。
・ワープロソフトへの貼り付け可能
 (ワークシートやテスト問題の作成もオッケー)
簡単操作  Sibeliusで楽譜をつくろう
T、スコアの作成
 1、新規スコアの作成
 2、「楽器の追加と削除」
 3、小説の追加
U、楽譜の作成
 1、音符/記号の入力
  @マウス入力
  APCキーボード入力
   ・特殊入力方法
  B和音の入力 
  C連音符の入力
   ・テンキー上の各種記号 ・発想記号(強弱記号他)
   ・スラー  ・クレッシェンド/ディミヌエンド(ヘアピン)
  Dその他のよく使われる記号とテキスト
  E大譜表オブジェクト
  Fリピート、複縦線、括弧等
V 歌詞の入力
お知らせ 後期講座の案内は10月中旬頃このページでも紹介します。

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◇音楽指導相談コーナー
先生方が日頃悩んでいることを、音楽教育推進協議会(東海北陸)役員と一緒に考えるコーナーです。昼休みの時間でしたが、率直な意見交換が活発におこなわれました。
●「大きなかぶ」〜クラス全員でお話の世界をつくるおもしろさ〜
●「ごんぎつね」〜役を歌い分ける弥勒にひたる〜
●「「スーホの白い馬」〜ストーリーの流れをつかみ構成力を育てる〜