平 成 2 2年 度・ 前 期 「音 楽 科 特 別 講座 」 報 告 <東京会場> 平成23年1月15日(土) 会場 品川区立立会小学校 主催 音楽教育推進協議会 協賛:ヤマハ株式会社 協力:品川区教育委員会 |
〜鑑賞指導の考え方と高学年の事例〜 1、音楽鑑賞教育の基本的な考え方 2、鑑賞の能力の育成 − B鑑賞 指導事項について 3、鑑賞指導の留意点 − 鳴り響く音そのものから教材を考えよう! 4、意欲を喚起する鑑賞へのアプローチ 5、評価とその方法 ア)評価規準 イ)評価の方法 |
「歌ってハモって新しい自分を出会おうよ!」 (1)授業時間でできること ・あきらめない ・無理をしない ・できることは何かいつも考える (2)どんな時代でも「音楽っていいな」「音楽って楽しい」がすべての源 ・子供が音楽に最初に出会うときを大切に でもほんの少し音楽的な課題を入れて ・すぐ歌える教材 ・課題はひとつ (3)「こんなふうに歌いたい」から始まること ・強弱を工夫しよう (4)「こんなふうに歌えない」から始まること ・変声指導 (5)継続のために曲のフレーズを使って発声キッドを工夫する ・流行曲を使かおう ・完全に仕上げようの発想はもたない (6)あたりまえのことを習慣化(姿勢など) ・姿勢 ・歌い出しと歌い終わり (7)楽しいだけではすまない先生達の苦労・・・でも音楽で乗り越えて ・基本のルールを決めましょう 最大のルールは「人を尊重すること」 (8)「昔はよかった」「昔はこうだった」はやめたい中高年(私も中高年) ・今の学校教育で求められていることとこれからの先生たち ここを勉強しましょう (9)歌うことで私は何を育てたいのか |
後 援 文部科学省 東京都/神奈川県/千葉県/栃木県/群馬県/山梨県/長野県/埼玉県/茨城県/新潟県 各県教育委員会 横浜市/川崎市/千葉市 各教育委員会 東京都小学校音楽教育研究会/神奈川県小学校音楽教育研究会/埼玉県音楽教育連盟/千葉県教育研究会音楽 教育部会/栃木県小学校教育研究会音楽部会/群馬県音楽教育協会/茨城県教育研究会音楽教育部会/山梨県 小中学校音楽教育研究会/長野県音楽教育学会/新潟県音楽教育研究会/横浜市小学校音楽教育研究会/川崎 市立小学校音楽教育研究会/東京都中学校音楽教育研究会 |
「音楽鑑賞法についての留意点」 1、音楽鑑賞とは 2、学校における鑑賞指導とは 3、音楽鑑賞指導のポイント ア)指導のねらいが必要 イ)教材について ウ)指導の流れ(ステップ)について エ)発問について オ)評価(見取り)について |
■ ワークショップ 5 授 業 づ く り の ヒ ン ト ー鑑 賞 編ー 〜音楽鑑賞法についての留意点〜 粟 飯 原 善 男 川越市立芳野賞学校 教諭 |
■ ワークショップ 3 授 業 づ く り の ヒ ン ト ー音 楽 づ く り 編 ー 石 上 則 子 板橋区立徳丸小学校 主任教諭 |
■ ワークショップ 2 授 業 づ く り の ヒ ン ト ー鑑 賞 編 ー 大 湊 勝 弘 世田谷区立松丘小学校 主幹教諭 |
◆全体講座 「共通教材から合唱ヘ」 富 澤 裕 合唱指揮者、作・編曲家 |
小学校に24曲、中学校に7曲の歌唱共通教材があります。小学校で1年に4曲ですから決して多い数ではないのですが、それらが教えにくい、子どもが喜んで歌わない、という悩みの声をしばしば耳にします。 そんなはずは無い。明治以降、いかにして音楽教育をおこなうか、多くの素晴らしい作曲家や教育者が模索しつつ作り上げてきたひとつの体系。その中で生み出され、歌われ、愛されてきた曲たちであり、教材としてはもとより芸術作品としての魅力を持つ曲たちです。それらを歌い続け、愛し続け、次の時代へと受け渡すことは私たちの責任ではないかと思います。 共通教材たち、考え抜かれ生み出されてきた曲たちは、子どもたちが学ぶべき要素の宝庫であり、それは他のさまざまな曲に取り組むための基礎となるべきものです。 あらゆる可能性がある中まら、富澤流にその要素を抽出し合唱に応用してみたいと思います。 |
■「あそぶ」から「学び」への系統性を ■楽しくなければ「あそび」じゃない ■さまざまな活動へ発展させる「あそび」 ■「学び」を基にした「アソビ」の創造 |
1、響きのある声をつくる 〔響きのある声よは〕 2、響きのある声をつくる指導 〔裏声しゃべり〕(頭声の第一歩) 〔ため息遊び〕(歌声への第一歩) 〔ハミング♪〕(響きづくりの第一歩) 〔裏声を使って歌う〕(合唱への第一歩) 「3分で声をつくる指導システム」 「使う曲」 「伴奏」 「口を閉じてハミング」 「NGハミング」 「んご」 「RO歌い」 「歌詞歌い」 「誰に伝えるの?」 「個別評価で伸ばす」 「裏ワザ 空中タッチ」 「評価後の評価」 |
■ ワークショップ12 リ ト ミ ッ ク 杉 山 智 恵 子 東京藝術大学 講師 |
■ ワークショップ11 卒業、入学式などに役に立つ ー 指 揮 法 の 導 入 ー 田 久 保 裕 一 指揮者 |
■ ワークショップ 8 リコーダーだいすき! ー 導入からアンサンブルまで ー 山 田 洋 一 音楽教育推進協議会 理事 |
■ ワークショップ 7 すてきにピアニカ! ー 導入と展開の工夫 ー 角 田 昌 直 音楽教育推進協議会 理事 |
1、心と体を開きましょう! 2、輪になってできることって? 3、3時のあやつゲーム 4、リズム即興の授業づくり 5、「ドラマのあるリズム創作」の授業 6、音階を使った音楽づくり 7、その他 |
< 講 座 内 容 > ■ 全体講座 「共通教材から合唱ヘ」 富 澤 裕 (作曲家・指揮者)) ■ ワークショップ 1 2 講座 |
・豊富な楽譜に人だかり・・・。
・ブーツも大助かりでした。
・ストーブ大活躍でした
<前半> ・ウィーミングアップ ・ダルクローズが考えたこととは・・・? ・Beatのcatch Beatの種類 ・音の方向性 ・音価の長さ ・Beatの分割 ・休符の導入 ・拍子 ・ソルフェジュ <後半> ・バイナリービートとターナリビートの違い ・ターナリビートの導入 ・楽器への展開(リトミッくとのリンク) →打楽器奏法と音色の意識 ・まとめ・ |
授業に活かせるダルクローズ・リトミック リトミックとは、聴覚と筋肉運動感覚の結びつきに着目したエミール・ジャック=ダルクローズの考察した音楽教育です。ダルクローズは、芸術や教育の中で音楽イと響き合う心と身体について追求しました。今回はダルクドーズの教育理念をしっかり捉えながら、先生方御自身の資質を高めつつ、いかに授業に活かしていくかを体験、考察してまいります。 |
課題 1、いつだって(若松 歓作詞・作曲)斉唱 2、仰げば尊し(文部省唱歌)同声二部 3、さよならと言おう (西 世紀作詞・加賀清孝作曲)混声三部 講座の内容 手を動かす前に 指揮者の仕事って何? 指揮者の役割は? 指揮者の勉強、下調べについて 2拍子や4拍子などの図形を描くことから、次への一歩へ。 子どもの能力を引き出す、指揮の工夫とは 指揮台に上がったときの心得、3か条 指揮者は 音を「つくる」 「うごかす」 「きく」 どのように音楽をつくり、動かしていくか(指揮者の仕事と) さあ手を動かそう! 予備運動の注意 きっかけは「目」と「息」を使って!「手」だけで振ろうとしない 指揮のいろいろな技について 立体的に空間を使って指揮してみよう 左手の使い方いろいろ 癖のないし方を伝授?! かっこいい指揮の仕方って? 姿勢、構え方について フェルマーターについて その他皆さんの質問にお答えします。 学生指揮者のためのワンポイントレッスン(当日資料配布) |
身のまわりにある教育機器。 どんな使い方をしていますか? MIDI伴奏や機器を活用した教科者教材の指導法を提案します。 ■伴奏してくれるから・・・ ○先生もいっしょに!! ○となりにいるよ ○先生じょうず!! ■テンポや音色。いろいろ変えるとと・・・ ○はじめは ○どれがいいかな? ○この音おもしろい!! ○一人ひとりにあわせて ■和音の響きって? ○簡単にお手本 ○伴奏できた!! ■つないでみると・・・ ○バランスとれた? ・みなで合奏 ・いっしょにやると・・・ ■他にもこんな使い方 ■でも、やっぱり音楽は・・・ |
■ ワークショップ10 ピアノに頼らない教科者教材指導法 ー MIDIデーターや機器の活用 ー 須 永 昌 弘 音楽教育推進協議会 理事 |
■ ワークショップ 9 音 楽 あ そ び 〜 ただ 遊 ぶ だ け ? 〜 加 藤 幸 平 音楽教育推進協議会 理事 |
テーマ 「リコーダー導入期の指導のポイントとアンサンブルの魅力」 子どもたちがはじめてリコーダーに出会ったときから、音楽表現ができるリコーダー 指導のポイントを知り、歴史を踏まえた楽曲や魅力的で豊かな表現の世界を探りましょう。 ■子どもたちが楽しくリコーダーに取り組む初歩指導のアイディア ・持ち方で音色が変わる! ・ブレスコントロールは表現したい気持ちから ・タッピングで指の感覚アップ! ・フレーズを豊かに表現するタンギング ・低音域はソッと吹くの? ・サミングの秘密 ・美しいフレーズ表現は指揮者しだい ■アルトリキーダーの愉しみ ■授業で出来るアンサンブル ・あわせよう楽しい歌と ■アンサンブルで広がるリコーダーの世界 |
「ピアニカってすてき」 ■ ピアニカは〇〇楽器 ■目指そうピアニカマスター ・音を磨こう ・表現力を伸ばそう(タンギング) ・ビブラート ・曲を吹いてみよう ■指導のツボ ・黒鍵であそぼう ・リズム遊び ・オスチィナート奏 ・ドの音 ・タンギングの指導法 ・音の階段 ・読譜 □応用編 ・つくってみよう ・アンサンブル |
■ ワークショップ 6 授 業 づ く り の ヒ ン ト ー音 楽 づ く り 編 ー 高 倉 弘 光 筑波大学附属小学校 教諭 |
1、「北風小僧の寒太郎」 ア)「「北風小僧の寒太郎」を楽しく歌う イ)「「北風小僧の寒太郎」を声で即興的につくり、前奏や間奏、後奏にする 2、「ハローゲーム」を楽しもう ア)4拍のリズムにのってのあいさつ イ)3拍子のリズムにのってのあいさつ 3、「雪の音楽」うつくろう ア)「雪のあどり」油井圭三 作詞 チェコ民謡でつくる イ)雪の降る様子を表した言葉、楽器でリコーダーで旋律をつくり音楽をつくる ウ)つくった音楽と「雪のおどり」を組み合わせてまとめる エ)「雪はおどっている」(ドヴッシー作曲)などを聴く |
■ ワークショップ 1 授 業 づ く り の ヒ ン ト ー歌 唱 編ー 真 鍋 なな子 町田市立鶴川第二小学校 主任教諭 |
◆おわりに
連日厳しい寒さが続きました。その最中での開催。早朝より、しかも遠方より多数の先生方の参加を頂きとても嬉しく思っています。特に、今回は学校現場の第一戦でご活躍の方々を講師としてお迎えできたことはとてもよかったと思っています。”おんすいきょう”としては、現場のニーズを直視しながら企画運営を推進していきます。
最後になりますが、品川区教育委員会若月教育長様をはじめ、会場校の品川区立立会小学校星野校長様には心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
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■ ワークショップ 4 授 業 づ く り の ヒ ン ト ー歌 唱 編ー 横 崎 剛 志 越谷市立越ヶ谷小学校 主任教諭 |