必見の一冊・・・!! 作曲者からのメッセージ・作品のアドヴァイス(顔写真) 今こそ「合唱教育」を見直そう! 合 唱 で 導 く 音 楽 授 業 渡 瀬 昌 治 著 |
|
推薦のことば 私が教員になって駆け出しのころから20年以上もの間、ずっと私の心の師匠であり目標であり続けている渡瀬昌治先生は、このたび定年退職されました。まだまだ余力を残されての引退であり、これからもまた違った形で、私たち教員にたくさんの勇気と感動を与えてくださるものと強く思っています。 そんな折、早速に渡瀬先生は私たちにまた素敵な贈り物をくださることとになりました。それがこの「合唱で導く音楽授業」です。本書では、渡瀬先生がこれまで37年間の教師生活を通して積み重ねてきたすべてのことが、惜しげもなく綴られています。思ったこと、考えたことをすぐさま実行していく意思の強さがあり、人間ブルドーザーのような行動派である反面、緻密でナイーブな優しさを秘めているところが氏の魅力でもあります。 渡瀬先生の感性、人間性に裏打ちされた、これまでの活動の集大成となるこの著書は、これからの音楽教育に携わるすべての人たちにとって心のより所であり、指導するうえでのバイブルとなることでしょう。まだまだ若輩者であるこの私も事あるごとに読み返し、目の前にいる子どもたちといつも真剣に新鮮な心持ちで向き合っていけるように努めることをここに誓います。本書を手にした日本中の皆さんが、そのすばらしさとともに音楽教育の神髄を見いだしてくださることを切に願っております。 松井孝夫 |
|
教育芸術社 定価1890円 (本体1800円プラス消費税) |
第1章 授業のエッセンス(真髄) 第2章 新しい学力観 第3章 授業合唱のあり方 第4章 指導と実践(基本的スキルの育成) 第5章 生徒の心に響くひと言 第6章 校内合唱コンクール成功への道 第7章 座談会 第8章 合唱指導Q&A 第9章 作曲者からのメッセージ ・作品のアドヴァイス(作品と顔写真入り) ・石桁冬樹 ・大熊崇子 ・荻久保和明 ・黒澤吉徳 ・加賀清孝 ・木下牧子 ・筒井雅子 ・坪能克裕 ・高嶋みどり ・富岡博志 ・富沢 裕 ・橋本祥路 ・松井孝夫 ・松下 耕 ・三浦真理 ・瑞木 薫 ・山崎朋子 ・八木澤教司 ・若松 歓 |
合唱で心が救われる 私は、合唱しているとき、目が輝き心が開く。子どもたちも、好きな合唱曲を歌っているとき、目が光り心が輝く。そして歌い終わったとき、穏やかな表情になり心が解放される。 心が輝けば自分に自身がもてる。目が光っている子どもたちを見ていると、私自身もその子どもたちからエネルギーをもらう。私は、今まで合唱を通して子どもたちと心を触れ合ってきた。私たちは合唱することで思いを共有し、協同することで心が救われる。 ところがこのところ、合唱の授業内容に対てし、あるいは合唱中心の授業のあり方に対して否定的な意見をよく耳にする。そこで、そういう傾向を踏まえつつ、今の学校では何が大切なのか、何をしなくてはいけないのかということを示しながら、いっそう自信をもって合唱の授業に取り組んでいただこう、と考えた。 本書の作成に当たっては、多くの作曲家のかたがたから作品に関するメッセージを寄せていただいた。また、今回の出版の話を勧めてくださった吉野 悟さん(教育芸術社販売部)、内容についていろいろアドヴァイスをくださった今井康人(教育芸術社編集部長)、手際よく実務を進めてくださった山本志保美さん(教育芸術社編集部)ほか、出版にご尽力くださったすべてのかたがたに心から感謝したい。 渡瀬昌治 |