第12期・後期「音楽科特別講座」報告

期日  平成17年1月15日(土)
会場  東京都品川区立立会小学校
主催  音楽教育推進協議会”関東甲信越21世紀の会”
後援  各都県教育委員会 各市教育委員会 品川区教育委員会 各都県音楽教育研究団体  
     各市音楽教育研究団体
協力  全日本学校音楽研究会
協賛  ヤマハ株式会社

はじめに   (基礎から活用。そして応用まで)
リコーダー、鍵盤ハーモニカの音がうるさくて・・・!。 多機能を持ったオルガン系楽器の扱いも結構厳しいもの があります。 フロッピーを入れての自動演奏はマーマー、でもフロッピーへの音の入れ方?。 リズムボックスを生かして体育館のスピーカーで音を出したいのだが? 指一本で和音伴奏(移調も簡単に)ができるって本当!。 拡大譜をつくりたくても時間が無くて!。教材をチョット工夫したいのだが。 ”この曲を吹奏楽用に編曲できないものか”・・・・・・などなど。
これらの課題に即!活用できる講座でした。。それが、”基礎から活用。そして応用まで”。

朝からあいにくの小雨。外はチョット寒い。でも立会小学校の中は温風暖房でホッカホッカでした。体育館も 星野 豊校長さん(21世紀推進委員)がこの日?のために大型ストーブを用意していただきました。開会行事では大塚正夫会長につづき、品川区教育委員会中島 豊指導課長さんのご挨拶。講師紹介などがありました。




ワークショップ       〜これが指導のつぼとコツ

A コース  リコーダー/ピアニカ 導入編  珠玖加奈子先生(全日本学校音楽研究会

1年生の導入時の指導のポイントと好きにする工夫やアイディアがいっぱいの講座。
1、ソプラノリコーダー (導入指導法と基礎奏法)
  わくわく、ヂキドキ、初めてのリコーダー。 楽しく導入指導する方法、持ち方、音、タンギング、サミ ングの 方法な ど
 もう一度基礎奏法チェック!
2、鍵盤ハーモニカ  (導入指導法と基礎奏法)
  まだまだ、鍵盤マーモニカは鍵盤楽器!と思われていませんか・・・?。これが吹奏楽器と認識した時、楽し
さ が大きく変わります。吹く楽器としての奏法を楽しく身につけるには!?蓋の開け方、手の形、持ち方、タ ンギングな
ど。
3、リコーダーとピアニカを使ってアンサンブル実技
  楽器の楽しみを先生方自身が知っていることこそ良い指導につながる。















B コース   リコーダー/ピアニカ 活用編    山田洋一先生(全日本学校音楽研究会)


ピアニカは眠っていませんか?低学年でおしましにするのはあまりにもモッタイナイ!魅力タップリの楽器
です。音楽的な奏法を身に付けて楽しくアンサンブルをしましょう。
 
・鍵盤ハーモニカで学ぶこと ・楽器の選び方   ◎鍵盤に親しむ ・鍵盤の並び方 ・黒鍵遊び
・ドの音さがし   ◎息のつよさ ・オメージをもって  ◎タンギング  ・電話あそび ・まねっこあそび
・指使い ・一音一音〜五音五音〜指ひろげ〜指ひろげ・指またぎ
・応用  ・ダブルタンギング  ・ヴィブラート





C コース   教育機器を効果的に楽しい音楽授業をしよう       
            ○さまざまな教育機器   ○機能と基本的な操作について
                ○機能を生かして効果的な学習を   ○さまざまな活動場面を考える                           
                                加藤幸平先生(全日本学校音楽研究会)


誰でもできる楽しい音楽授業。”ピアノが弾けなくてもOK!”.
・自動演奏の効果
・SE700−オルガン(ヤマハ)にフロッピーで自動演奏効果(子ども中に入って一緒に歌える。)
・移調機能の指一本で!
・機器の活用 
・パソコン プロジェクター DVDを接続して黒板に写す。
  (模造紙に書く手間が省け、黒板にそのまま写るので、チョークでも書くことができるので,何度でも使える)
  (動画も見られる。)
・SHK−1000オルガン
 ・打楽器の音色も豊なので、よい音のイメージをもたせるのに効果的。いつも同じリズムパターンでも音色を
  チョット変えるだけで大変身。
・T W X X7 のボタンを押すだけでハーモニー伴奏が簡単。しかも移調も平気!。
・合奏の範奏が作成できる。(フロッピーに録音していく)
・パソコンを使ってパート譜作りも簡単!
・すぐに使えるワークシート
・そのまま印刷して、授業に使えるワークシートの




D コース    教育機器/CBX  応用編      森下藤生先生(全日本学校音楽研究会)

               〜身近な楽譜からかんたんなアレンジに挑戦!〜
                  「世界でひとつしかない楽譜をつくろう」
コンピューターは万能!でも使うのは人間。使い方によってはすばらしく、楽しいパートナーになりえます。簡単な操作から教育機器とのさまざまな可能性をいっしょに体験しましょう。
教科書教材を簡単に楽しくアレンジ!そのオリジナルデーターが教育機器の活用をさらにパワーアップ。実態にあった教材作成の工夫やさまざまな音楽活動のきっかけづくりを体験しませんか。
              
・コンピューターを含めた教育機器の可能性とは?
・楽譜を音として再現できる
・音色、テンポ、強弱などの変更が可能
・パートのキャンセル、バランス調整が可能
・移調が簡単  
・読み込みや保存、修正によるオロジナルデーターの拡がり
・実態の活用では
・児童生徒の支援ツールとして    ・先生の支援ツールとして
/音楽ソフトの種類
・ハローミュージックの基本操作
・音符や記号の貼り付け  ・まちがったときはどうするの?  ・編集(コピーや移動、削除など)は?
・パートはどのように設定するの?  ・自動伴奏って何?  ・歌詞をいれてみよう
・つくった曲の保存は?   ・まだ、いろいろありけれど・・・・。




E コース    シベリウス2   初級体験編      妹尾雅利先生(全日本学校音楽研究会)

簡単な入力の仕方からアレンジまでの初歩の初歩を体験。簡単なデーターを打ち込んでからいろいろな編成にアレンジをする体験をします。最先端音楽用記譜プログラムのすばらしいシベリウス2の世界を味わってみませんか!!
・シベリウスの特徴 ・まずは一緒に入力挑戦 ・便利なショットカット ・簡単なアレンジ
・そん他の機能




F コース   シベリウス2    応用編       五十嵐文雄先生(全日本学校音楽研究会)

しべりうす2ならではの多彩な機能を使って、吹奏楽の楽譜をつくってみましょう。豊富なテンプレートや簡易アレンジ機能で、お望みのスコア作成はもちろんパート譜も簡単に作成できます。シベリウスユーザー対象。
☆スコアの作成  ・音符の入力(基礎編)  ・音符の入力(応用編)  ・各種記号をつけよう
 ・スコアのまとめ方と印刷 ・パート譜の作成と印刷 ・簡易アレンジに挑戦 ・スキャンイング体験




G コース   歌唱〜学級担任による学級づくりのための歌唱指導の工夫
                            鈴木  睦(神奈川県相模原市立谷口台小学校)

鈴木先生のメッセージ
音楽が得意な先生も、音楽の苦手な先生も明るく元気な歌声に充ちた学級づくりの実践です。ハーモニーキーボードを使ったグループ練習、子どもたちに人気のミュージカルへの挑戦、楽しさ一杯の音楽集会などのなどを取り組みを報告しました。教育機器を活用した歌唱しどうの実際を体験して見ましょう。
詳細はホームページ”ジジの音楽教育情報”を覗いてみてください。




H コース  指揮 〜卒業・入学式使用曲他教科書教材指揮法編〜
                             堺  武弥先生(オランダ王室管弦楽団指揮者)


「蛍の光」「あおげばとうとうし」等卒業式や入学式での使用曲や教科書教材をテキストに指揮のテクニックを修得できる講座です。8分の6拍子等の弱起の曲も自信をもって棒が振れるます。誰でも名指揮者になれる講座です。
・間接運動 
 @叩き(♪ぶんぶんぶんはちがとぶ♪を振るために)
 A平均運動(♪ふるさと♪を振るために)
 Bしゃくい(♪証城寺の狸囃子♪をふるために)
・直接運動                      
 「瞬間運動」「跳ね上げ」「先入法」
・楽曲の開始(予備運動)
 ・予備運動のかけ声について   ・予備運動の長さ  ・予備運動の構えから始まりへの流れ
・指揮の図形    ・楽曲の終止、停止、再開始  フェルマータの処理の仕方  再開始




            全体講座       〜鑑賞と表現の一体化〜
                             石上則子先生(東京都板橋区立加賀小学校)


現行の学習指導陽r長要領が施行されて3年が終わろうとしている。来年度は、教科書が変わり、その内容も基礎基本を大切にしながら発展的な学習内容が示されたり、これまでの鑑賞教材とは異なる提示があったりする。そのような教科書を考慮しながら、機器を活用したり鑑賞と表現を関連させたりして授業を工夫した実践を報告するとともに、参会者とワークショップを行う。
・ウオーミングアップをしよう! ・手拍子回し  ・穴埋めゲーム  ・即興的なリズムサンサンブルと即興的なト  ーキングドラムの演奏 ・教師の指揮に合わせてボディーパーカッションで演奏
・FDを作成し、SE7000Uで演奏を鑑賞、SE7000U・SE4000,・伴奏くん、ハーモニーキーボードや木琴・鉄琴
 グロッケン等を使って、各旋律の重ね方を工夫してアンサンブルをつくる。
・5年生の「ハ長調とイ短調」の学習でのパソコン・ハーモニーキーボード等の活用
・6年生の”心に残る歌をつくろう”の「ミュージックビルダー」の活用  ・・・・・・・・・・・・・・・・。




                講評・解説      
                   講師  伊藤俊彦先生〔前全日本音楽教育研究会小学校部会長)




ジジのメッセージ
伊藤俊彦先生からは、石上先生の常にフレキシブルな発想と確かな学力を身に付けるための緻密な指導計画及び実践の素晴らしさを絶賛しておられました。講評・解説はとてもわかりやすく大変勉強になりました。それと共に、受講生にパワーをいただきました。今回の”ジジ”の報告は講座の具体的な内容にしました。次回の参考にしてください。
最後に 子ども達の豊かな感性を感じされる素晴らしい”立会小ギャラリー”。今回もご支援をいただきました品川区教育委員会及び立会小学校の先生方に感謝と御礼を申し上げます。ありがとうございました。

                       〜お知らせ〜

        平成17年度第13期・前期「音楽科特別講座 日程決まる!
            期日  平成17年8月22日(月)〜23日(火)

                   (詳細については”ジジの音楽教育情報”で!)