楽器をもって集合
習志野高校のお兄さん、お姉さんと一緒に
楽しい合奏をしよう

          
 「習志野市小中学校管楽器講座」報告 その5

        
講座発足の原点を大事に、いよいよ充実期を!!

ジジのメッセージ
 今回は9月と10月の2回分を報告します。例年のことですが、この頃になると受講生も習高生に慣れてきました。お兄さん
お姉さんの感覚で楽しそうにレッスンを受けています。この講座では楽器の演奏技術を高めたいということもありますが、習高生の基本的な生活態度から学んでほしいという願いを最も大事にスタートした講座の原点を、我々教師も最確認しいよいよ充実期を向かえました。


                       習高生の気働きで久々の練習も楽しくできました。
夏休み明けの9月。運動会等の学校行事で9月17日(土)の講座は休む受講生も多かったです。今回の10月15日(土)は久々に全員が揃いました。受講生の中には前回の講座が7月だったこともあり、緊張が緩んだ子ども達もいましたが、習高生がいろいろな工夫をして楽しみながら基礎的なことを復習しながら学びました。いつもながら、子ども達の意欲を高めるためにリズム遊び”や”頑張りカード”にシールを貼るなどの工夫をしてくれました。自分のパートをしっかりと歌いました。名前も”・・・チャン””・・・君”と呼んでいます。そのような習高生の姿に我々教師も学ぶことがたくさんあります。
譜読みも十分でない受講生もたくさんいます。一人一人に丁寧に教えてくれました。これで少し自信が持てて頑張っている子ども達がたくさん見られました。

                              ”挨拶”と”腹式呼吸”
レッスンの始まりはメトロノームにあわせて”ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!・・・・。腹筋を使って息のスピードに気をつけながら短く”ハイ”。何度も何度も練習をしていました。お姉さんのお腹を触りながら、腹式呼吸の復習をしました。これがなかなかできないのです。それは、テクニックだけではない、心構えというか精神的な重要なポイントがあるからです・・・・。



ルート
☆返事の練習
何を使って返事をしますか? →お腹を使って(腹筋)
・テンポを変えながら練習しました。だんだん良くなってきましたが、持続はできないようです。
☆腹式呼吸
・仰向けに床に寝ます。8拍吸って 8拍ではく。 4分音符=60
・イメージしてやってみよう
・トイレットペーパー
  今日の目標は10秒!!。残念ながら全員達成ならず。
☆基礎練習
・頭部管練習 → 一人4拍づつリレー奏する。 → 4分音符でタンギング

クラリネット
・腹式をすることで、お腹から息を使うことを意識する。
・ペアでは、たくさん息を吸って、その息を楽器に活かすことを教える。
・注意するばかりでなく、良い所、悪い所を言ってあげてやる気がでるようにうまく注意する。
・セクションでも、良い所、悪い所を注意し、こう吹きたい・こう吹いてみたいという意識を持たせる。
・表現のことを言う前に、まず息が吸えているか、また、楽譜を吹けているかを見てあげた。
・練習過程
     腹式 → ペアで基礎・リートニア
 → セクション → 合奏

アルトサキソフォーン
・柔軟で体をほぐして、力を抜く。
・腹式呼吸(4拍吸って 4拍ではく。)
・返事の練習(一人づつでやったり、習高生vs小学生でやったり・・・・パターンを変えながら)
・マウスピースだけでロングトーン   音程もなるべく合わせて、同じ高さの音を出す。
・リードのつけ方の確認
・チューニング(一人づつチャント音を聴いて合わせる。)
・B♭ロングトーン(4拍・6拍)
・リートニア練習


テナー・バリトンサックス
・柔軟
・深呼吸(4拍で吸って・4拍ではく)
・腹式呼吸(4拍で吸って・4拍ではく)
・紙を顔の前において、息を吹きかける。息の状態によっては距離を適当に離す。
・B♭ロングトーン(4拍・2拍)
・B♭スケール(4拍・2拍)
・Esスケール(4拍・2拍)

リートニアの練習


トランペット
☆楽器を吹く前に注意することの確認
・腹式呼吸(お腹の底からタップリ)
・姿勢(足を地面にしっかりつけて、肩が内側に入らないように)
・目線(真っ直ぐより少し上。自分の音をしっかり見て)
☆リートニアの練習
・低い音から高い音にいく時は、低い音を跳び箱の踏み台のイメージで吹こう。高い音が楽に出るよ・・・。
・八分音符のスタッカートと4分音符のスタッカートが混ざってしまうので、4分音符をもっと大切に吹こう。

フレンチホルン
☆今日は久しぶりに全員そろっての練習なので、もう一度いろいろなことを再確認しました。
☆基礎はB♭のロングトーンとB♭スケール、Fスケール・タンギングの練習のみをしました。今まではパート全体での曲練習が少なかったので、今までパート練習で細かくできなかった部分を中心的にやりました。前回までは、メトロノームに合わせてみんなで吹くことで精一杯でしたが、今回は譜面上のアクセントやスタッカート、音量などをかなり意識させました。ただ全員で吹くのでなく、半分に分かれてお互いに聴き合うことで客観的に自分達がどう吹いているのかを感じてもらえるようにしました。

アルトホルン
☆腹式呼吸

背中に息が入っているのがわかるように、前かがみになり両手を後ろに添えて確認した。
・体をリラックスさせるための柔軟をした。
☆基礎
・B♭の音を8拍4拍でやる。
・音のアタックが合うように練習をする。
・B♭スケールを2拍2拍でやる。
☆リートニア
・一回通した
・部分的にリズムを確認する。
・指揮を見なくてはならないところを確認し、楽譜に書いた。


パーカッション
まず、全員で挨拶をしました。その後、ドルブル(力を抜くための運動)の練習、返事の練習、裏拍のタイミングの練習、全体的に基礎練習をしました。
返事はドリブル中に小学生からの声が聞こえなかったために、気合を入れて返事をするように注意しました。一人一人テンポに合わせてお腹からしっかりした大きな声を出すように心がけました。
裏拍はリートニアでの裏打ちのために、いろいろなテンポで2人組でやりました。テンポに乗りにくいので何か言葉をはめて言いながらやったところ皆楽しそうでした。
楽器はパート毎でやったが、余り時間がなかったため少ししかできませんでした。
次回は 皆が返事をしっかりしてくれることが楽しみです。

トロンボーン
久しぶりにそろったので、B♭durの再確認で4拍2拍のロングトーン。音のキャッチボールB♭からはじめて上のB♭まで習高生を基準にして、一人一人吹いてもらいました。
4分音符=72のテンポでリップスラーの練習。 F B♭ Fと一音2拍 計6拍で半音ずつ下げて練習した。
その後フレーズごとにリートニアのパート練習をメトロノームに合わせて練習しました。

チューバ
☆基礎練習
B♭Dur 4拍2拍(4拍吹いて2拍休み) 半音階4拍2拍 下のB♭からチューニングB♭までをロングトーンで。ロングトーンは特に息をたくさん吸うことを意識してやりました。
☆リートニア
小学生1人、習高生1人と小学生2人、習高生1人の2グループに分けて練習しました。小学生1人、習高生1人のほうはまだ譜面をはじめて見る状態だったのでリズムを歌い、指を動かしながら練習しました。



ユーフォニューム
今日は久しぶりに人数がそろって練習することができました。最初は少しテンションが下がっていて暗かったので、リズムをとりながら手遊びをしました。メトロノームに合わせてリズムをとる練習です。
呼吸練習では、前回の腹式としてみんなで注意しなければいけないことを声を出して復習しました。
楽器では、B♭durの4拍4拍でのロングトーン練習と下のF音から上のF音までの4拍4拍のロングトーンの練習をしました。合奏の時間まであまり時間が確保できなかったので、基礎練習はこの2つをしました。

リートニアはまず前回の復習をしました。
後は、テンポの移り変わりの時にしっかりと指揮を見てできるようにフェルマーターから次に入れるように練習しました。




合 奏
・173名の受講生と習高生60名のセッティングはイスの数だけでも大迫力。久々のチューニング。結構大変・・・・!!。でも指揮者の星君や習高生が聞き耳を立てながら手際よく進めてくれました。受講生も次第に感を取り戻したようでした。でも、星君が”習高生だけ吹いて・・・”。瞬間、習高サウンドが体育館いっぱいに響きわたります。それをイメージしながら”受講生だけ吹いて・・・”。前より少しだけ良くなったような気がします。
・”みんなの笑顔が少ないので、顔をほぐし合いましょう。といってお姉さんやお兄さんたちも一緒に”顔ほぐし”をはじめました。

返事の声が小さい。
息を吸っていないし、吸うタイミングもそろっていないから、出だしが合わない。
・Bdurのスケールを吹く。これも、習高生が模範演奏し、受講生が同じように音を出していく。
・メロディーを歌って。今、歌っている時を思い出だして吹いてください。

・パーカッションは息を吸わないと、タイミングがズレチャウヨ!!
・3拍子の一拍目をもう少し感じて
・108小節から〜・・・・・・・・
                                           ・・・・・・・・・・・・・・・と練習が進められました。




おわりに
この講座で勉強したことを,学校に持ち帰りお友だちに教えてあげることも目的のひとつにあります。その意味では受講生は責任が重大です。挨拶のこと、腹式呼吸のこと・・・・・などなど。どれくらい目的が達成できているか少し心配しています。なお一層各学校の先生方と確認し合いながら成果を高めていきたいと思っています。
次回は 皆が返事をしっかりしてくれることが楽しみです。”(パーカッション)のメッセージでもわかるように、習高生の熱意が伝わる内容がたくさん書いてあり感動しています。
全体合奏を指揮してくれた、星先輩(3年生)は最後に一言”少しずつ良くなってきたよ。今日やったことを、忘れないように・・・・!!次回
11月19日(土)を楽しみにしています。”



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