新しい学習指導要領「音楽科」 (平成20年3月28日告示) 「中 学 校 編」 その1 〜どこが ・・・・どう変わった・・・!!〜 新 旧 対 照 表 ・改訂の背景 ・第2学年及び第3学年の目標及び内容 |
今回は、第2学年及び第3学年の目標及び内容について紹介します。改訂の背景つまり、中教審の経過等から改めて読み直し、その観点から各学年の改訂点を熟読することをお勧めします。
新学習指導要領(赤字は新たに加えられた要素) | 現行学習指導要領(赤字は主な削除要素) |
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第1 目標 表現及び鑑賞の幅広い活動を通して、音楽を愛好する心情 を育てるとともに、音楽に対する感性を豊かにし、音楽活動 の基礎的な能力を伸ばし、音楽文化についての理解を深 め、豊かな情操を養う。 第2 各学年の目標及び内容 [第2学年] 1 目標 (1)音楽活動の楽しさを体験することを通して、音や音楽 への興味・関心を高め、音楽によって生活を明るく豊か なものにし、生涯にわたって音楽に親しんでいく態度を 育てる。 (2)多様な音楽表現の豊かさや美しさを感じ取り、表現の 技能を伸ばし、創意工夫して表現する能力を高める。 (3)多様な音楽に対する理解を深め、幅広く主体的に、 鑑 賞する能力を高める。 2 内 容 A 表 現 (1)歌唱の活動を通して、次の事項を指導する。 ア歌詞の内容や曲想を味わい、曲にふさわしい表現を工 夫して歌うこと。 イ曲種に応じた発声や音楽の特徴を理解して、それらを 生かして歌うこと。 ウ声部の役割と全体の響きとのかかわりを理解して、表 現を工夫しながら合わせて歌うこと。 (2)器楽の活動を通して、次の事項を指導する。 ア曲想を味わい、曲にふさわしい表現を工夫して演奏す る。 イ楽器の特徴を理解し、基礎的な奏法を生かして演奏す ること。 ウ声部の役割や全体の響きとのかかわりを理解して、表 現を工夫しながら合わせて演奏すること。 (3)創作の活動を通して、次の事項を指導すること。 ア言葉や音階などの特徴を生かし、表現を工夫して旋律 をつくること。 イ表現したいイメージをもち、音素材の特徴を生かして、 反復、 変化、対照などの構成や全体のまとまりを工夫 しながら音楽をつくること。 (4)表現教材は、次に示すものを取り扱う。 ア我が国及び諸外国の様々な音楽のうち、指導のねらい に適切で生徒の意欲を高め親しみの持てるものである こと。 イ歌唱教材には、次の観点から取り上げたものを含める こと。 (ア)我が国で長く歌われ親しまれている歌曲のうち、 我が国の自然や四季の美しさを感じ取れるもの又 は我が国の文化や日本語のもつ美しさを味わえる もの。 (イ)民謡、長唄などの我が国の伝統的な歌唱のうち、 地域や学校、生徒の実態を考慮して、伝統的な声 の特徴を感じ取れるもの。 B 鑑 賞 (1)鑑賞の活動を通して、次の事項を指導する。 ア音楽を形づくっている要素や構造と曲想とのかかわりを 理解して聴き、根拠をもって批評するなどして、音楽の よさや美しさを味わうこと。 イ音楽の特徴をその背景となる文化・歴史や他の芸術と 関連 付けて、鑑賞すること。 ウ我が国や郷土の伝統音楽及び諸外国の様々な音楽 の特徴から音楽の多様性を理解して、鑑賞すること。 (2)鑑賞教材は、我が国や郷土の伝統音楽を含む我が国 及び諸外国の様々な音楽のうち、指導のねらいに適切 なものを取り扱う。 [共通事項] (1)「A 表現」及び「B 鑑賞」の指導を通して、次の事項を 指導する。 ア音色、リズム、速度、旋律、テクスチュア、強弱、形式、 構成などの音楽を形づくっている要素や要素同士の関 連を知覚し それらの働きが生み出す特質や雰囲気を感 受すること。 イ音楽を形づくっている要素とそれらの働きを表す用語や 記号などについて、音楽活動を通して理解すること。 |
第1 目標 表現及び鑑賞の活動を通して、音楽を愛好する心情を育て るとともに、音楽に対する感性を豊かにし、音楽活動の基礎 的な能力を伸ばし、豊かな情操を養う。 第2 各学年の目標及び内容 [第2学年] 1 目標 (1)音楽活動の楽しさを体験することを通して、音や音楽 への興味・関心を高め、音楽によって生活を明るく豊 かなものにし、生涯にわたって音楽に親しんでいく態 度を育てる。 (2)楽曲構成の豊かさや美しさを感じ取り、表現の技能を 伸ばし、創造的に表現する能力を高める。 る。 (3)音楽に対する総合的な理解を深め、幅広く鑑賞する 能力を高める。 2 内 容 A 表 現 (1)歌唱の活動を通して、次の事項を指導する。 ア歌詞の内容や曲想を味わい、曲にふさわしい歌唱表現 を工夫すること。 イ曲種に応じた発声により、美しい言葉の表現を工夫して 歌うこと。 ウ楽器の特徴を生かし、曲にふさわしい音色や奏法を工 夫して表現すること。 エ声部の役割を生かし、全体の響きに調和させて合唱や 合奏をすること。 オ歌詞にふさわしい旋律や楽器の特徴を生かした旋律を 作り,、声や楽器で表現すること。 カ表現したいイメージや曲想をもち、様々な音素材を生か して自由な発想による即興的な表現や創作をするこ と。 キ音色、リズム、旋律、和声を含む音と音とのかかわり合 い、形式などの働きを理解して表現を工夫すること。 ク速度や強弱の働きによる曲想の変化を理解して、表現 を工夫すること。 (2)表現教材は、次に示すものを取り扱う。 ア我が国及び世界の古典から現代までの作品、郷土の 民謡など我が国及び世界の民謡のうち、生徒の意欲 を高め親しみのもてるものであること。 イ歌唱教材には、各学校や生徒の実態を考慮して、次 の観点から取り上げたものを含めること。 (ア)我が国で長く歌われし親しまれているもの (イ)我が国の自然や四季の美しさを感じ取れるもの (ウ)我が国の文化や日本語のもつ美しさを味わえるも の。 B 鑑 賞 (1)鑑賞の活動を通して、次の事項を指導する。 ア声や楽器の音色、リズム、旋律、和声を含む音と音と のかかわり合い、形式などの働きとそれによって生み 出される曲想とのかかわりを理解して、楽曲全体を味 わって聴くこと。 イ速度や強弱の働き及びそれによって生み出される曲想 の変化を理解して聴くこと。 ウ我が国の音楽及び世界の諸民族の音楽における楽器 の音色や奏法と歌唱表現の特徴から音楽の多様性を 理解して聴くこと。 エ音楽をその背景となる文化・歴史や他の芸術とのかか わりなどから、総合的に理解して聴くこと。 (2)鑑賞教材は、我が国及び世界の古典から現代までの 作品、 郷土の伝統音楽及び世界の諸民族の音楽を取 り扱う。 資料提供:教育芸術社 ▲トップヘ ■バックへ |