第13期・後期「音楽科特別講座」報告 平成18年1月21日(土) 会場 東邦音楽大学 主催 音楽教育推進協議会”関東甲信越21世紀の会” 協力 全日本学校音楽研究会 協賛 ヤマハ株式会社 |
ジジのメッセージ 大雪で電車が一時止まってしまったほど。ジジは天気予報から察して急遽、池袋に前泊して大正解。朝、目が覚めたころはチラチラであったが、開講式の時間が迫ってくるにつれて雪は一段と激しくなってきた。しかしながら、会場である東邦音楽大学には、”電車が・・・、バスが・・・が遅れて・・・”と雪を払いながら大勢の先生方が今回も参加を頂いた。なかには、息を咳きながら午後の講座から参加された先生も数名おられた。結局、一日中激しく降り続いた。 |
■全体研修講座 「声づくりからの合唱指導」 講 師 友清和親 (声楽家・合唱指導者) 友清先生の深い専門性と豊富なご経験、それにユーモアたっぷりの軽妙な話術によってポイントを端的に、しかも具体的な実践を通しながらお話をいただきました。とっても楽しい講座で90分がアットいうまに過ぎてしまいました。大雪のなか最後の講座でしたが、受講生の皆さんは笑顔で大変満足された表情でした。 受講生の感想から ・”音楽は喜怒哀楽です・・・・” ”先生方は本当にその気になって歌っていますか。どれだけ本気になれるかが 大事です。” この言葉には改めて考えさせられました。 ・”発声”についてトラウマ状態でありましたが、何だか肩の力がぬけ楽になったような気がします。 ・ユーモア溢れる先生のお話しと素敵なお人柄につい引き込まれてしまい、自分も歌がうまくなったような気になり ました。 ・歌うことがとても楽しくなりました。 ・”声の色を変える”・・・・・などと指摘され工夫しましたが、この講座でその意味が少し分かったような気がしました。 ・日本伝統音楽(1600年頃)の”お能”文化と西洋音楽との対比を先生が身体全体で表現されながらの具体的な話し がとてもよくわかった.。(喜怒哀楽を例にしながら) 友清先生の心に残った最後の一言 〜マンネリ化したら また呼んでください。〜 |
■ワークショップ 毎回、受講された先生方のご意見を基に検討して講座内容を決定しております。今回は一日開催ということもあり7講座。さらに選択の幅をより柔軟にという点から午前・午後同じ講座を設定しました。結果、同じ講座を2回受けられた先生、2つの講座を選択された先生もおられました。今後も”現場で即役に立つワークショップ”を心がけて前期(8月)の講座に生かしていきます。 |
A 弾く? 吹く? ピアニカ 〜ピアニカ指導のポイント〜 講師 加藤幸平 (全日本学校音楽研究会) ○内 容 講座の中で使用させた教材です。 ・どんぐりさんのおうち ・かもつれっしゃ ・はしれ救急車 ・ぶん ぶん ぶん ・おむすび ころりん ・はる なつ あき ふゆ の他 加藤幸平オリジナル作品 ・けんばんのひみつ ・楽器あそび ・ リズムマーチ 鍵盤ハーモニカの導入時における楽しい指導法を学習指導要領と関連させながらもう一度考えてみません か・・・。 チョットしたアイデアで楽しい音楽の世界がグーと広がること約束します。 Le’s go!! |
B リコーダー甘い音・辛い音 〜リコーダー指導のポイント〜 講師 山田洋一 (全日本学校音楽研究会) ○内 容 ・3年生で身に付けたい音のイメージ ・3年生のタンギング指導の方法 ・楽器の取り扱いと手入れ ・4年生のタンギング指導の方法 ・サミングのコツ ・高学年で身に付けたい奏法 ・高音・低音を演奏するタンギングと息のコントロール ・曲想により使い分けたいタンギング ・フレーズ感を大切にする指導法 ・色々な種類の楽器を体験しよう ・早い運指に対応するコツ ・アンサンブルを楽しむためのテクニック ・歴史から見るリコーダー教育 |
C グループで体験 「教科書教材料理法 ・ 教育機器の有効活用」 講 師 近江 博幸 (全日本学校音楽研究会) ○内 容 ・料理の前に! キッチン点検(音楽室・教室) 道具はOK?(楽器・音響設備など) バランスの良い食事かな?(年間指導計画・題材の設定) ・今日の料理(題材) 今日は何を作るかな 和食・洋食・中華・・・(楽曲の選択) ・冷蔵庫にはこれしか無いし、食材も仕込まないと(楽曲分析) ・栄養のバランスはいいかな? (基本要素の確認)−(形式・背景) ・さあ!お料理しましょう!(活動) 私たちはこれをつくるから、あなたたちはあれね。(学習形態の工夫) 下ごしらえはしっかりしたい。(基本要素の整理) 何で(コンロでオーブンで)何分(煮る・焼く・ゆでる・むす・・・・) 声で 楽器で 鑑賞で あらあら、焦げてるよ! 吹きこぼれるよ! うん、いい感じ! あら!じょうずね!(評価) ・盛り付けは素敵かな(表現の要素) ディナーミク(強弱) 音色 速度 ・試食してみましょう どんな味がするかな(評価) わあ!美味しいわね 何か物足りないわね わあ!まずい! (お腹が痛い!) ・今度は何をつくりましょうか? |
D サンバのリズムを叩こう 〜小物打楽器の奏法〜 講 師 染谷 太郎 (全日本学校音楽研究会) ○内 容 誰もが気軽に参加できるのが打楽器の魅力ですが、サンバのパーカッションは「多人数&無理なく」 楽しめる点が最大の特徴です。奏法や特性のピントを基に子ども達との音楽活動のお役に立てれ ばと思います。 今回は本場ブラジルのサンバを追求せず。 @ 学校にある打楽器を使い A 楽しく「アンサンブルする」秘訣 B すべての打楽器に通じる”楽々三原則” 〜鳴らす、 引き出す、 響かせる〜 この3点にテーマを絞って進めます。 <レッツ グルーヴ> ・キープ楽器 ・キザミ楽器 ・ソロ楽器 そして 〜サンバでアンサンブル〜 ☆最後は全員でサンバのリズムでフィバーしました。 ピ-ポ- ピッピッピ・・・・・・ |
E 聴いて! 動いて! 感じて! 〜リトミック講座〜 ダルクローズリトミックと打楽器と音楽表現 〜目覚めよ!Heart & Body 講 師 杉山智恵子 (聖徳大学音楽研修センター講師) ○内 容 ・はじめに 私は日本の音楽界で永く仕事をしてきた打楽器奏者です。 そんな私が何故リトミック? ふとしたきっかけで出会った本物のリトミックは「身体が楽器」であり打楽器演奏に直結するもので、 それはまさに”目から鱗”でした。 ダルクローズの「身体が楽器」とは音楽の根幹を受けとめる道具がからだ全身にあることを意味します。 今回は音楽の根幹を身体全体で受け止めながら、その延長線上に書く楽器があることを認識しながら、 耳作り、心作りの講座とします。 (1)リトミックって? (2)体験する事が全ての基本 ◆ ビート ◆ ビートの分割 ◆ 拍子 |
F 身振り! 手振り!で 「名指揮者」 指揮法 講 師 堺 武弥 (オランダ王立管弦楽団指揮者) ○内 容 ・ 「指揮の基本」 指揮法の概論 @ よい指揮とは わかりやすい指揮 ていねいな指揮 親切な指揮 拍の明示(点)によるテンポと表情の伝達=音楽の見える指揮 途中のどの拍からも入ることができる指揮 機能的な指揮(ムダを省く)=指揮美(視覚的にも大切) A 指揮運動の原理 ・準備1 指揮棒 自分にあった指揮棒の選び方 ・準備2 演奏の前の準備 (作曲者・作品・楽曲分析・練習計画) ・楽曲の開始 予備運動 指揮の図形 指揮に必要な筋肉と脱力 ・楽曲の終止、停止、再開始 ・指揮の運動 間接運動 叩き 平均運動 しゃくい 直接運動 |
G 簡単! 思い道り! 美しい! 〜楽譜作成ソフト・シベリウスU攻略法〜 講 師 笹森 敏明 (全日本学校音楽研究会) ○内 容 ・音符の入力(応用編) 1、1パート2声部の作成 2、音符間隔のリセットと微調整 3、カデンツァ(変則拍)の入力 4、小玉(キュー)音符の入力 ・各種記号をつけよう 1、スタカート・アクセント・テヌートの入力 2、強弱記号の入力 3、その他の、よく使われる記号の入力 4、その他の便利な「テキスト」記号の入力 5、リハーサルマークの入力 ・スコアのまとめ方 1、スコアのレイアウト 2、楽器のグループ化(小節線・括弧) ・印刷 1、スコアの印刷 2、パート譜の作成と印刷 |
大学の中庭では雪遊び
やっと到着
5階からの眺め
素敵な雪景色・・
充実した講師陣
大塚会長の挨拶
サー!講座のはじまり