2006年3月23日(木)
     ジジの音楽武者修行
     
      スクールーオーケストラとそのヴァリエーション
      ヤッパリ そうだったのか・・・・・
              最後の最後に花咲いた チェリストと
                       その素敵な仲間に 乾杯!!

                                     
          NO 47

”地域の史跡めぐり”に参加しました。ポカポカ陽気。重厚な鬼瓦屋根にドッシリした旧家。ニンジン畑だったところがカラフルでお洒落な戸建住宅に。と思えば、昔この辺は海が近かかっ名残で足元には細かい貝殻がたくさんある。風景を楽しみながら細い路地の住宅街を歩いて行くと、垣根越しの日当たりのよい庭先はすでに春の訪れの観がしきり。そこで パチリ・・・。

定期演奏会(習志野一中)に行った。この演奏会をもって卒業した3年生が実質引退することになる。今年は悲願の全国優勝ということもあって開場前から長蛇の列・・・・・・・。

ベルが鳴り、プログラムに沿って演奏が続けられる。最後のプロが「天国と地獄」序曲。これが受賞曲。冒頭のクラリネットのカデンツが終わり、オーボエが甘味なソロ。続いてチェロの独奏部に入る・・・。ナント!! 演奏している生徒はアノコジャナイカ・・・
しかも ノーカットで・・・・!!
この驚きは県大会で優勝し、地方コンクール(運が良ければ 全国大会)に参加のための録音取りからはじまる。

ご承知の通り、この曲はカデンツや独奏部がとても多い曲。言い換えるとその部分の出来具合いがポイントになる。録音となれば一層、音程か
表現力にいたるまでクリアな演奏が
要求される。

演奏時間の制限からカットも余儀なく求められる。そこで、録音取りが近くなってきたところで顧問の寺嶋先生にある決断が求められた。それは、チェロの3年生のソロをカットすることを告げなければならないことであった。

できるならばその生徒の3年間の頑張りを考えるとどうにかして出してやりたい・・・。もう少し、練習させてみたい 頑張らせてみたい・・・。とギリギリまで顧問は悩むことになる。極力不安定な要素は無くしてコンクールに望みたい・・・・と。でも残酷のようだが全体を考えるとどうしても決断をしなければならない。そして、ついに、音楽準備室に呼んで本人に告げた・・・・・・。

告げられた生徒はしばらくして目を真っ赤にして練習に参加した。周囲の仲間は容易に想像がつく。チェロを弾きなら涙は止まることはない・・・・。とても辛い 仲間も顧問も。それから時は過ぎ、今回の受賞となった・・・・・・・。


そして、定期演奏会を迎えた。
「天国と地獄」序曲の演奏。チェロの独奏部に入った。せつなく甘味なメロディーが聴こえてくる。柔らかい音色でとても清潔な演奏である。
”うまいな〜
と聴き入りながらステージに目を向けた。

 ビックリ・・・!! あの子じゃないか 
                  やむなく無念な思いをしたあの子・・・
胸が熱くなり、込上げてくる感動の世界に酔いとっても幸せであった。涙がでた。
最後の最後まで頑張った素晴らしい本人の努力。それを支えて応援しつづけた素敵な仲間。それに最後まで信じ続けた顧問の寺嶋先生。素晴らしい仲間に乾杯だ!!

無手勝流の若かりし頃と重ねながらタダタダ感動の一言に尽きたジジでした。。

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