「こども音楽コンクールで東日本大会」に出場が決まった千葉県習志野市立津田沼小学校（校長：大友秀雄　指揮：小磯宣枝　伴奏：菊池木綿）有志合唱団を紹介します。

このメンバーは”コンクールに出てみたい人・・・・・”練習は週ニ回火・木曜日昼休み２０分程度・・・”。と声をかけて集まった”歌大好き”な３年生から６年生までの有志６３名。（ちなみに、昨年は週一回だったが、今年はＮＨＫ合唱コンクールにも出場したいという希望から週二回にした。）

コンクールが終わるとその都度合唱団は解団。、次の大会がある時、改めて声をかけ新たなメンバーで再スタートする。この方式でコンクールに挑戦して今年で３回目。

コンクールがどんなものかもよく理解できてない状態で集まってくる子も多いとか。中には賞には余り拘らず、歌えればなんでもいいや・・・！！”といった雰囲気もあるとか。昨年のコンクールでも”優秀賞をいただいたのよ・・・凄いね・・・！！”と興奮気味に伝えると、こちらが期待していたほどの反応は今一つといったところであったとか・・・？？。

練習日に音楽室を覗いていた子に”忘れ物したの・・？”と聞くと　”先生、今からでも合唱団に入リたいんだけど・・”と話す３年生男の子。こうやって口コミで広がり、今年は３年生も１６名になってしまった。３年生から６年生までの幅広い学年で音楽的な追求となると多少難しいことがないわけでもない。でも、”歌うことが大好き・・・！！”という気持を大事に考えて希望者は全員受け入れています。と話される。

１～２回通して歌うと大体音が取れる。練習は合わせながら練習することが中心。不安定な箇所を確認しながらパートのチェック・・といった具合。
発声練習も、取り立ててしない。必要な箇所が出てきたときにチョッと指導する程度。なにせ、”週２回２０分”。雑な練習になってしまいますが、この時間しかないもので・・・・と。

ジジもチョット覗きに行った。確かに、明るく伸びやかな歌声が廊下までビンビン聴こえる。音楽室に入ると給食も早々に駆け込んで来た様子。”こんにちわ！！”と元気な声で迎えてくれた。

聴いてビックリ・・・・！！。まず、練習量が絶対的に少ないのに、ここまでできるのか・・・・？！！と驚いた。　”コンクール頑張るゾ！！”といった緊張し張り詰めたた雰囲気は全くない。むしろ、ゆったりした空気さえ感じるくらい。それでいて反応がよく、手ごたえを感じさせる不思議な合唱団である。
声の質もきれいな響きで、音楽のつくりもとても丁寧である。細かいところになると気になるところもあるが・・・。この練習量でよくぞここまで響いた声でよく歌うものだと改めて感心した。

この合唱団がＮＨＫ音楽コンクールに出場した時の話し。ステージ慣れしていないメンバー達。本番で広いステージに立った。緊張しまくり状態。前奏について歌い出した途端・・！！。”音楽室での響きと違う・・・どうしよう・・・アレアレ・・・声が飛ばない・・・！！。”こんな気持が子どもも先生もドンドン膨らみ、普段の力を十分に生かしきれない演奏になってしまった。ショックを受け、落ち込んでしまった先生。そんな先生を慰めてくれたのは子ども達・・・。

”今度こそ、　ＴＢＳこども音楽コンクールは６３名全員で力を出し切ろう・・・目標は優秀賞を！！”。最初から声も良く出た。子ども達も生き生き歌い、練習の成果も力も十分に発揮できたようだ。優秀賞の目標も達成できた。全校でお披露目もしてもらった。チョットだけ誇らしげな子ども達。”これで、この合唱団ともお別れだな・・”とやや感傷的になった。

しばらく時がたち、何気なく”どこが東日本に・・・”とインターネットを覗いた。一瞬自分の目を疑った。　何度も見直した。　”間違いではないか・・・　ＴＢＳに問い合わせてみようか・・・”と。
なんと、津田沼小学校が東日本大会出場校に選ばれているのではないか！！。エッ・・？？　ウソ・・？？ホント・・？？　信じられない・・！！　奇跡とはこのことだろう・・・！！。

正直今でも信じられない気持。改めて、子ども達の可能性の素晴らしさを痛感すると共に、学校はもちろん保護者の方々の応援の賜物と感謝も気持でいっぱいである。子ども達からもらった夢のような機会を、６３名と一緒に再チャレンジしてみたいと話されていた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おめでとうございます。

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