2012年7月20日(金)
                   〜 どの子も持っているもの 

                        諦めないこと
                                            NO 309

・盛岡に行ったついでに、一泊延ばして東北プチ旅をしました。巌美渓(げんびけい)。はじめてです。
例年になく雨が多いこともあり見ごたえがあるとか。瀞峡(熊野川水系)と違い、川幅も極端に狭く、ゴツゴツした両岸の岩場も狭い渓谷。物凄い水量で音を立てダイナミックな流れは圧巻。名物の”空飛ぶ団子(郭公団子300円)”も楽しんだ。休憩していると、畑仕事の帰りのおばちゃんと幌馬車が通りました。これから、世界遺産平泉方面に向かいます。

・この時期、七夕音楽会等の事前指導でよばれることが多い。今回は学年合唱。初顔合わせは結構緊張するもの。”・・・どんな子達だろう・・・声は・・・上手に気持をつかめるだろうか・・・"等々。
1回目。
”なんとなくノリがもう少し・・・声もチョット気になる・・・”。そこでいつものスイッチが入る。”変えるぞ 変えてやるぞ・・・!!”のジジのB型動物的な臭覚が働くことになる。”この辺が重い・・刺激してみよう・・・全体もよくなるかも・・・”と狙いを!。数名の子たちの肩に手を置きながら、変声期のことを含め、まず、”綺麗な声で歌おうと思わなくていいよ・・出ない音域は無理して歌わなくて・・まず、自分の声で歌おう・・・等々と語りかけた。コミニケーションづくりにエネルギーを注ぎ続ける。そのうち、ほんのチョとだけ反応が現れてきた。”そうそう・・・いいよ”と少しの変化を見逃さず褒めることに徹する。「ゆかいに歩けば」を転調しながら地声でも元気良く歌わせた。次に、チョッと響きを意識した声でも歌った。”そうそう・・・もっと飛ばして・・・いいよ!!”。少しずつ表情が緩んできた。”しめた!”と思った。最後はどうにか余り嫌われないで終わったように思うが・・・
学年の先生方には今日の感想と今後の方針、見通しなどをお話しさせてもらった。つまり、学年の先生,専科、それに、ジジの三者で音楽の楽しさを体感させたいという思を共有したかったから・・・(三者協約)。
2回目
ジジから先に”こんにちは・・・”と、笑顔いっぱいで挨拶した。”さ!歌うよ”とテンポ良くスタート。彼等のテンションも確実に上がっていた(三者協約の成果かな?)。声も変化している。グングンと上手くなってきた。体育館に響きが広がってきた。その響きの心地よさを感じはじめてきたようだ。最後のハーモニーを思いきりフェルマーターをかけた。体育館いっぱいに響いた。その余韻を感じた瞬間。学年の先生方から拍手が出た。”凄い〜”と専科の先生も褒めてくれた。彼等の表情が明るくなった。こうなったらしめたもの。
3回目
伸びやかで、フレーズのつくりかたも良い。部分的には多少の荒さがあっても、表現を優先し楽しんで歌うことに心がけた。校長さんも笑顔で見守ってくださっていた。
もともと音楽的な基盤もあり、”歌いっぱい”を合言葉にしている学校。でも、時折、心模様が様々に変化するのも当然のこと。その心模様は正直に声にも反映する。それが、何かのキッカケで良くなるのも先生次第。今回は彼らに内在しているエネルギーをどのようにか引き出そうかと三者が一体となり諦めずに取り組んだことがとてもよかったと思う。特に学年という大所帯となると学担の先生方のチームワークが大きく影響する。学年合唱とは思えない質の高い素晴らしい表現でした。お陰様で、とっても良い思いをさせてもらったジジでした。 
ブラボウ!!
                    
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