第14期・前期「音楽科特別講座」 実施報告その1

平成18年8月22日(火)〜23日(水)

会場 東邦音楽大学

主催 音楽教育推進協議会
                            後 援
     東京都/神奈川県/千葉県/栃木県/群馬県/山梨県/長野県/埼玉県/茨城県/新潟県 各県教育委員会
                          横浜市/川崎市/千葉市 各教育委員会
 東京都小学校音楽教育研究会/神奈川県小学校音楽教育研究会/埼玉県音楽教育連盟/千葉県教育研究会音楽
 教育部会/栃木県小学校教育研究会音楽部会/群馬県音楽教育協会/茨城県教育研究会音楽教育部会/山梨県
 小中学校音楽教育研究会/長野県音楽教育学会/新潟県音楽教育研究会/横浜市小学校音楽教育研究会/川崎
 市立小学校音楽教育研究会/東京都中学校音楽教育研究会
                                  協 力
                              全日本学校音楽研究会
                                  協  賛
                                ヤマハ株式会社
 はじめに
                   〜大勢のご参加をいただきありがとうございました〜                              この4月1日付けをもって主催者の名称が変わりました。新しい名称は「音楽教育推進協議会」です。前”21世紀の会”同様よろしく お願いします。本会は今までの実績を踏襲しつつ、今後もより一層現場の先生方のニーズに少しでもお手伝いできればと考え講座等の事業を推進していきます。
今回も全体講座はAグル−プ冨澤 裕 先生、Bグループ中山真理先生。ワークショップも12講座開設し、よりきめ細かな講座内容に努めたところです。その概要を2回に分けて報告します。
 
☆実施報告その1
  ○全体講座      Aグループ   〜合唱が好きだ!〜               合唱指揮者
  冨澤  裕
  
○ワークショップ   A 〜 F     6 講座
 ☆実施報告その2
  ○全体講座     Bグループ 〜 中山真理の世界U〜 作曲家・学芸大学附属小学校教諭 中山真理
  ○ワークショップ   G 〜 L
     6 講座
 ◆全体講座 A                       合唱が好きだ! 
                         〜集中力を引き出す 楽しい合唱指導法〜
                                                 合唱指揮者 冨澤  裕
                        
  合唱の楽しさ、音楽の楽しさ、楽しい授業、楽しい指導・・・・・当たり前に使われる”楽しい”という言葉ですが、
  合唱の何が楽しいのか、何をどう指導したら楽しい指導になるのか・・・・
  結局”楽しいとは何か”という問いに行き着いてしまいます。
  私が出した結論は「楽しさとは集中である」ということでした。
  この視点から、合唱指導を眺めてみます。
  
 ◆ワークショップ A    楽しいピアニカ  指導法の工夫
                                          音楽教育推進協議会 講師  佐々木 英子
 初めての楽器にどきどき・わくわくの子どもたち!
 楽しく効果的な指導法のコツを一緒に勉強しましょう
 そしてアンサンブルを通して
 ピアニカを吹く楽しさを実感していただけたらと思います。
 ◇ピアニカってどんな模様かな? ◇楽器の置き方・休憩のかたち ◇「ど」の音をさがそう ◇英語のお勉強 トゥー
   トゥートゥー♪◇指使い 一指一音・五指五音・指ひろげ・指くぐり・指またぎ ◇応用編 ダブルタンギング ヴィブ
   ラート
 ◆ワークショップ B   リコーダー学習  楽しい導入の工夫 
                                          音楽教育推進協議会 常任理事  山田 洋一
 わくわく・ドキドキ,初めてリコーダーを手にする子どもたちは興味津々です。
 正しい奏法を身にツケナガラ、リコーダーが大好きになってくれれば、先生方にとっても願ってもないこと。楽しく導入で
 きるノウハウ。学年を追った段階的な指導方法を簡単実技を通して、一緒に勉強しましょう。

 ○3年生で身につけたい音のイメージ ○3年生のタンギング指導の方法 ○楽器の取り扱いと手入れ 
 ○サミングのコツ ○高学年で身につけたい奏法 ○高音・低音を演奏するタンギングと息のコントロール 
 ○曲想により使い分けたいタンギング ○フレーズ感を大切にする指導法 ○色々な種類の楽器を体験しよう
 ○歴史から見るリコーダー教育
 ◆ワークショップ C   リコーダーで  Let‘s  アンサンブル
                〜リコーダーアンサンブルによる楽しい音楽授業の工夫〜
                                         常葉学園短期大学 講師  長瀬 正典
 1、 リコーダーについて   ・リコーダーの名称 ・リコーダーの歴史 ・リコーダーの教育的特性
 U 、リコーダーの奏法について
                  ・息づかい(呼吸法) ・タンギング・シラブル ・アーティキュレーション ・差音 
                  ・ヴィブラート
 V、小学校、中学校の教材より
                  ・「メヌエット」 ・「グリーン・スリーヴス」
 W リコーダー・アンサンブルの楽しみ
                  ・コレッり「合奏協奏曲」他
 ◆ワークショップ D  楽しい音楽学習の工夫  教科書教材料理法
                 〜教育機器を効果的に活用して〜
                                         音楽教育推進協議会 理事  加藤 幸平
 ■教科書教材料理法
 まず、
 ・キッチン点検(音楽室・教室)・道具はどうかな?(楽器・音響設置等)・バランスの良い食事かな?(年間指導計画)
 次に
 ・本日のメニュー(題材) ・食材の仕込み(教材研究) ・栄養のバランス(音楽的諸要素)
 いよいよ授業
 ・さぁ!お料理しましょう(学習活動) ・焼く? 煮る? 蒸す?・・・(声で楽器で鑑賞で・・・) ・私たちこれ作るからあ
 なた達はあれお願いね(学習形態の工夫) ・味見も忘れずに(自己評価・支援) ・盛り付けましょう(表現の工夫)強
 弱・音色音高・速度 みんなで試食しましょう(相互評価) ・今度は何をつくる?(次時への意欲付け)
 ■食生活の見直し
 ・学習指導要領との関連
 ■創作料理レシピ
                        〜すきなことばでリズムをつくろう!〜
 1、リズムであそぼう 2、いろいろなリズムにあわせて体を動かしてみよう! 3、リズムに合わせて好きなくだものを
 言ってみよう! 4、好きな言葉でリズムをつくってみよう! 5、グループでつくったリズムをリレーしよう! 6、リズム
 をパソコンに入力してみよう! 7、みんなでつくったリズムをすてきな音で発表しよう!            他・・・・
 ◆ワークショップ E     コンサート打楽器  指導の基礎基本
                                         音楽教育推進協議会 講師  染谷 太郎
 打楽器の基本をマスターしましょう。
 ○バランス・ポイント ○グリップ ○フォーム&フォーム・ポジション・・・ ○スティツク選び ○1+1=?・・・・
 ○ボールの法則(作用と反作用/地球だから)・・・・ ○ステップ ○打楽器三原則
 そして楽器は
 ○スネアドラム ○バスドラム ○ティンパニー ○シンバル ○小物打楽器(トライアングル等)
 ◆ワークショップ F    ラテン打楽器で  リズム! リズム!演奏法
                                         音楽教育推進協議会  講師  八木 成隆
 はじめに
 近年ワールドパーカッションの人気は高く、様々なシーンで活躍しています。
 叩く、振る、擦る、音がでるものは何でも打楽器です。感じたままにプレーし、楽しむ事が何より大事だとおもいます
 し、それが 本来の姿。
 今回はリズムトレーニングを中心に、ツーウェイインディペンデス、アンサンブルを行います。楽しんでいるうちにリズム
 を養えたら嬉しいことですよね。
 打楽器は曲の仕上がりのスパイス、最終的な味付けとして、重要な役割をするものがパーカッション。ルーツを学ぶこ
 とや、引き出しを広げることで、様々なアプローチが可能になります。
 耳と指先の感覚を澄まし、だせる音の凄さ、楽しさを少しでも共感できることを、今回の講座で手にし、幅広く現場で生
 かして貰えれば幸いです。
        @ラテンパーカッション
  Aサンバ・ボサノバ etc ブラジル系音楽を Let’s  play・・・・・
おわりに
すでにご案内のように第164回国会 文部科学委員会で小坂国務大臣が答弁されたように、中学校において音楽科は
必修
として存続できそうな状況にあることは大変うれしいことです。今後、時数について検討がなされていくことになります。このことは、「負の作用」が叫ばれている現状において、益々音楽科への期待の大きさの現れだと確信しています。この期待に応えるためにも研修の必要性が一層求めたれるところだと思います。この度の講座に大勢参加いただいたことからも本会に対する期待の大きさを感じると共に、その責任の重大さを痛感しているところです。そのためにも、本会としてはできるだけ現場の要請を真摯に受け止め今後に生かしていきます。

☆第164回国会文部科学委員会 小坂国務大臣答弁(音楽は必修で)はこちら 

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