教育トピックス”第2弾
                
                   
 気になる指導要領の行方・・・!!
                        
                                           
関連新聞報道から
                   
                 
10月中間まとめ、2月告示
                               梶田・中教審教育課程部会会長

梶田会長は「学習指導要領の改訂作業は、教育基本法改訂や昨年末の高校での未履修問題、学校教育法の改訂などもあって1年近く遅れているが、もう待ったなしの状況。教科別等の専門部会も実質、動いていなかったが、先日再開した。

○10月中間まとめ
今後、審議の詰めを行い、親部会の教育課程部会に報告してもらい「10月には中間まとめ」を出せるようにした。

○授業時数と五日制
教育再生が授業時数の10%増を提案しているが、「現行の完全学校五日制」は維持しつつ、週当たり最大30時間までの枠の中で時数増を考えたい。また、ゼロ時限や長期休業の活用など学校現場の判断を生かせるように工夫したい。

○教科講成
現行の教科講成はできるだけ守りたい。音楽や図工名とを選択にすることは考えていない。

○「総合的な学習」・選択
生活科や「総合的な学習」も必要だが、中学校の選択教科、高校の「総合的な学習」はなくすべきとの意見もあり、今後詰めていく。

○学習指導要領と評価
学習指導要領には最低基準として教える内容だけでなく、子どもに付けたい力も具体的に書き込み、評価がきちんとできるように記述のあり方の検討も必要だろう。
                                           
教育課程部会専門部会より
○芸術
音楽では「創作活動」を充実させるために、小学校では、「音楽づくり」、中学校と高校では「作曲」を行う。「鑑賞」については、「根拠をもって自分なりに批評する力の育成を図る」とした。委員からは「客観的に音を聴き取ることや、感性を育てることにつながる」などの意見が出た。
                                    
                                    日本教育新聞8月13日
中学の授業10%増
                   
2011年実施・・・?!
                                           中教審部会素案
○主要5科と保健体育
中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の中学校部会は31日、中学校の授業時数について、国語、算数、英語などの主要5科と保健体育を全体として10%増やすことなどを盛り込んだ素案をまとめた。
○30年ぶり
現行の学習指導要領の目玉だった総合学習の時間や選択教科については
削減するその結果、3年間の総授業時数は3045回(一回50分)となり、全学年で週1回程度増加する見通し。総授業時数が増えるのは、小学校と同様、1977年度の学習指導要領改訂以来30年ぶり。
○2011年度
文部科学省は今年度内にも学習指導要領を改訂する方針で、早ければ2011年度から実施される。
○3535⇒2940
中学校の総授業時数は77年度の改訂前は3535回だったが、その後減り続け、98年度に改訂された現行の指導要領では2940回までに減少している。
○「総合学習の時間」と「選択教科」
総合学習のじかんは、現在、全学年で週2〜3回行われているが、現場教師から主要教科の授業時数増を求める声が強いことなどから、各学年とも週1回削減する。素案では、総合学習の授業を、土曜日や夏休みにまとめて実施することも提案している。
また、選択教科の拡大で必修教科が減り、基礎的な知識を身につけられない生徒が増えたという指摘があることから、選択教科も縮小する方針を打ち出した。
                                       読売新聞 8月31日
小学校も授業増へ

○一割増へ
小学校の授業時間が約40年ぶりに増える見通しとなった。学習指導要領の改訂作業を進める中央教育審議会の専門部会は30日、小学校で国語や算数など五教科の授業時間数を約1割増やし、五年・六年では英語の授業を導入する素案を大筋で了承した。なお、子供の体力低下の懸念から体育の授業も一割増やす。
一律に1割増でない。低学年では特に体育を増やし、高学年では児童間の差が付きやすい算数を重視するといったメリハリも付ける。
三年以上で週三時間程度の総合的な学習は二時間に減らし、代わりに五年、六年で週一時間の「英語活動」を実施することを検討する。

○2011年
中教審は今年度内の改訂を目指す。教科書の編集や検定を経る必要があり、カリキュラムが変わるのは2011年度前後になりそう。

                                       日本経済新聞

<中央教育審議会>「武道」必修化を大筋了承・・・。文科省、教育再生会議の内容を・・・・。学力低下「量」で歯止め・・・。ローマ字指導の早期化検討・中学数学に「資料活用」領域・・・。最新では、”男子も女子もダンス・武道・・・・中学校体育で必須案・・・・。それはともかくとして、音楽科の存続・・・・???。
夏休みに入って何かと慌ただしい教育界。まとめて、教育トピックス第2弾を紹介します。

☆教育トピックス 第一弾はこちら
ジジのメッセージ
連日の報道は”21世紀も終わりか・・!!”かと思われること多い日々。学校現場でも”やりにくくなったな・・・”  ”やってられないよ・・・!!等など。何かと心労が絶えないことは確か。でも、音楽の楽しさに触れ一瞬でも、キラッとした子ども達の瞳の輝きを見たとき・・・。音楽科教師であることの喜びを感じる。
”心豊な・・・”と叫ばれて久しい今日。しかしながら、美しいものを美しいと感じる心。様々な葛藤のなかでも美しいハーモニーをつくりあげることの素晴らしさを共有し、感動し涙したあの時。豊かな心を育てるのは”音楽科”をもって他にない!!・・・・。と確信していることは今も昔も同じ。
急激な社会の変動にともない、価値観等の多様化も急速化する今こそ”音楽科が教科として存在していることの重要性”を再認識しながら教壇に望みたいものである。


                  
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○移行措置???
仮に2011年にカリキュラムの実施と考えた場合、移行期はどうなるか・・・。銭谷眞美(文部科学事務次官)によると、”現在、指導要領改訂の方針や内容を中教審で議論している最中であり、その審議内容や新指導要領の告示の時期にもよります。今の段階で移行措置の時期に言及することはできません。・・”とのこと。