音楽科の過去・現在・未来
                   
 
           ますます高まる音楽科教育への期待

                        
                                       〜国の動向と番外編〜
                 

”亥年。猪突猛進・・・・・・。ここ数年極めて悲惨で残虐な事件,事故が多発しています。ジジの現役時代、挨拶文の筆頭に使っていた言葉に"急激な社会の変化に対応した・・・・”とか”物質文明の恩恵の負の作用・・・・”があります。
確かにその頃はすでにその現象が起きていたことは確か。しかしながら、ここ数年連日の痛ましい報道はこれほどまでに急激に迫ってくるとは思わなかった。

昔。音楽科の時数は70時間が全小中学校に70時間が保障されていた。それが、中学校が35〜70時間に改訂。この時、当時の塩野調査官から0〜35時間ということも話題にあったように伺ったことがある。それが議論の末。35〜70時間に決まったとか・・。よってこの時点で指導内容は35時間で身に付けさせるべき内容が示された。

小学校においても然り。すべての学年において70時間。それが、現在は1学年68 2学年70 3学年60 4学年60 5学年50 6学年50時間となった。小学校の高学年では音楽が選択制になるかもしれないという馬鹿けた話すら飛び交ったこともあった。

高須 一先生(文科省調査官)が仙台で”中学校の時数が現状維持で頑張ります。仮に中学校で必修から選択になったら、小学校高学年も選択制になるのは見えている・・・・。ですから 私は必死で頑張ります。先生方も一緒に・・・・・・”というお話しを伺った。

もちろん時数についても学校の裁量に任されている部分が多いことは十分承知しているが・・・。一人の音楽教師が教育課程の編成について意見を出すことは結構厳しいものがある。ましてや、音楽科の時数確保についてとなればなお更のこと。至難のこと。年度末の教育課程反省で記載したとしてもなかなか受け入れてもらえない。悶々とした気持で新年度を迎えたことも思い出す。

”総合学習、選択の幅の拡大、特色ある教育課程の編成について様々な工夫がなされているところ。時数の増加は望めないとしても、現状維持は当然のこととしても、更に教育課程全体の中に音楽的行事を含め音楽の生活科(チョット古いですかね・・・)が積極的に位置づけられるような編成を期待したいものである。

昔は、学習指導要領の改訂もほぼ10年に1回が相場。それも、今年中には・・・・告示がされそうだ?・・・という噂もある今日。

”心の教育”についてはズーッと叫ばれて久しい。”心の環境”に音楽は極めて有効だとも言われる。しかし、週に一回確保できれば良い方で、久々に音楽の授業がある・・・・といった具合では到底充実した授業は望めない。どんな形であろうと音楽に触れる機会を多く設けることは極めて重要である。
「中教審中間まとめ」では”豊かな感性”と絡めながら芸術(音楽科)の重要性が述べられている。このことは大変喜ばしいことではなるが、時数については不透明なのはまだまだ予断を許さないところ。

現在の子どもを取り巻く環境は決して望ましいものではないように思う。ますます厳しくなりそうな今日。
学校現場では日々様々な出来事が多い中、先生方は日々子ども達のために頑張っています。本当にご苦労さまです。時々は学校教育のなかに音楽科が教科とし存在していることの意義についてチョット振り返ったり、見直しをしてみるのも必要かもしれません。

そして、私達はより一層”指導力の向上”に努め、時代の期待が大変高いことも更に再認識をしなければなりません。この時代であればこそ音楽科の重要性を訴えていこうではありませんか・・!!。微力ながら応援をさせていただきたいと思います。
                                     ”亥”年。ファイト・・・!!

ここ1年間の動き
■中教審教育課程部会審議経過報告から(06、2,28)
   〜朗報 ”音楽科への期待 豊かな感性”が強調された 部活動へも言及〜 
こちら

■第164回国会 文部科学委員会 第18号(06、6,9) 
こちら
   〜中学校は必須として〜

■中教審教育課程部会審議経過報告【抜粋】から
 こちら
    
〜今 求められている音楽科教育への期待〜

■中教審教育課程部会 第44回(第3期第30回))議事録・配布資料から 
こちら
   〜「いじめ」や「高校の必修逃れ問題」 今こそ 音楽科の重要性を〜

番外編
■”いじめ” ”高校の必修逃れ”に思うこと・・・・   
こちら

■59年ぶりの改正 教育基本法  これで何が変わるの・・・・・  
 こちら
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